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過去最高も伸び率鈍化  ~ 訪日観光客数はここからが正念場 ~ [お役所内案内士]

2016年に日本を訪れた外国人旅行者数が2,403万9,000人となり、15年の1,973万人を22%上回り、過去最高を更新したらしい。
訪日観光客が前年を上回ることは以前から報道されており、この発表に驚きはない。
安倍政権の目標は、
「訪日外国人旅行者を20年に4,000万人、30年に6,000万人」
に増やすというものであり、2016年の数字は通過点と言えるだろう。

気になるのは、伸び率が低下したこと。
22%増というのは、大きな伸びではあるが、前年が47%の大幅増だったため、それと比較すると見劣りする。
母数が大きくなればなるほど、伸び率が低下する傾向となるのはある意味当然であるが、下がり方が大き過ぎる感はある。

また、国別に見た場合、アジア圏からの伸びに頼っている状況も心配と言えば心配である。
特に、中国、韓国、台湾の3か国で半分以上を占めており、これらの国々の動向で数値が大きく変動する恐れがある。
中国はああした国なので、経済変動のほか、何かの理由で政策的に海外旅行を自粛させる可能性もなくはない。
韓国との関係も、相変わらず微妙である。
欧米地域からも同じように来ていただけるようになれば、もっと安定するのだが。

さらに、為替に影響される面もある。
今のような円安傾向が続けば訪日客にとっては有利になるが、なにかの拍子に急激な円高になれば、旅行業界にとっては逆風となる。

観光には波及効果が期待できるし、外需を取り込むという意味でも、経済への好影響が見込まれる。
日本を知ってもらうという意味でも、より多くの人に来ていただきたい。
それには、ここからが正念場である。
さらに人数を増やし、アジア偏重を脱するためにどうしたらいいか、知恵が問われている。

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