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別に住んでるところを自慢しなくても… ~群馬県のアンケート結果で思う~ [ヨモヤ]

群馬県が実施した県民意識アンケートで、
「県のことを県外の人にどの程度自慢することができますか」
の問いに対し、
「大いに自慢できる」「まあまあ自慢できる」
と回答した人の割合が計44.8%にとどまり、14年度調査から22.8ポイント減少したとのニュースが掲載されていた。

「どの程度自慢できるか」
という設問には、失礼ながらちょっと笑ってしまうが、群馬県の総合計画には、
「県のことを県外の人に自慢できる人の割合」
を19年度に80%以上にするという目標が設定されているらしいから、聞かないわけにもいかないのだろう。
群馬県ぐんまイメージアップ推進室は、
「理由をさらに分析し、県民が郷土に愛着を持てるような施策に取り組んでいきたい」
とシリアスに受け止められているようだ。

しかし、まあ、どうなのだろう。
私は、滋賀県の出身であり、滋賀県に愛着を持っている。
いいところだと思うし、滋賀県を応援する気持ちは消えない。
滋賀県出身であることに、ある種、誇りのようなものも持っている。
ただ、滋賀県のことを他県の人に自慢するかというと、別にそんなことはしない。
自慢する必要があるとも思えないし、自慢する意味があるとも思えないからである。
住んでいるところやふるさととは、そういうものではないだろうか。
他に誇ったり、他と比べたりするものではないように思う。

もちろん、群馬県の気持ちもよくわかる。
「地域間競争」という言葉がよく使われ、何かとランキングを付けたがる風潮にもあるから、自治体としてはイメージを上げていきたくなる。
また、行政運営に、数値的な目標が求められる流れもある。
それでも、この指標にはちょっと無理があるように思える。

群馬県には、「ぐんまちゃん」という、長く地道に活動しているキャラクターがある。
奇をてらったキャラではなく、2014年に獲得したゆるキャラグランプリの優勝も、それまでの活躍が評価されたものだと思う。
そのぐんまちゃんがいても、「自慢できる」という人が減ってしまったわけだが、繰り返すが別に自慢しなくてもいいと思う。
あえて自慢はしないが、ぐんまちゃんは好きだという人が大勢おられるように、一人一人が生まれた場所、住んでいる場所に自然に愛着を感じ、それぞれのストーリーを持っていればそれでいいのではないだろうか。
自治体としては、いたずらに他と比較するなど、頑張る方向を間違えないようにしたいところである。

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