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国によって家族観に大きな違いがあることは押さえておきたい  ~ メジャーの監督が息子の試合観戦で欠場とか ~ [ヨモヤ]

数年前、埼玉県の県立高校で、勤務先の入学式を欠席して、自分の子どもの入学式に出席していたことが判明して問題になったことがあった。
それも一人ではなく、複数名おられたらしい。
保護者からしてみれば、大切な入学式に自分の家庭を優先するとは何事だ、となるが、先生も一人の親であり、子供の晴れ姿を見たい気持ちもわかる。
この件については、教師への批判の声だけではなく擁護する声もあり、賛否が分かれた。

私は教師ではないが、私なら自分の子供の入学式には行かないで、職場を優先するだろう。
自分の子供の入学式は私がいなくても問題なく成立するだろうが、自分の職場の入学式に出ないとなると、担任としての初日の仕切りができなくなってしまうからである。
誰かに任せることになるのだろうが、ちょっとそれは辛抱できそうにない。
しかし、それぞれの家庭事情は様々であり、周りがとやかく言うことではないのかもしれない。
教師としての仕事は、次の日からしっかりやればそれでいいとも考えられる。

この件は、学校の先生だったが、プロ野球の監督が同じことをやったら、日本ではおそらく大炎上だろう。
「選手は命がけで戦っているのに、総指揮官が職場放棄とはなんたることだ」
「何千万ももらって、それはないだろう」
などと言われるのではないだろうか。

だが、そうした価値観は、世界共通とは言えないかもしれない。
特に欧米の方々の家族を大事にする行動は、日本人の常識では計り知れない場合があるからである。
それにしても、ここで報道された
「レッドソックス監督が欠場へ、息子のデビュー戦優先」
という記事にはちょっと驚かされた。
レッドソックスのジョン・ファレル監督が、息子ルークのメジャーデビュー戦を現地で見るため、ブルージェイズ戦を欠場するというのである。

日本人的には「はあ?」という感じである。
巨人時代の長嶋監督が、一茂の試合があるからという理由で東京ドームではなく神宮に観戦に行ったとしたら、
「どんだけ過保護なんだ」
「いい加減に子離れしろ」
などとごうごうたる批判を受けただろう。

今回の件についてファレル監督は、
「とても誇りに思う」
「座っていられるかどうかわからない。きっと球場内を行ったり来たりするだろうね」
とあっけらかんと話しているようだ。
シーズン中に指揮官が私事で現場を離れることの申し訳なさは、少なくとも報道されているコメントからは伝わってこない。

いいとか悪いとかではない。
プロ意識がどうこう、という話でもない。
いろいろな価値観の人がいる、ということである。
当たり前のことであるが、国際化が進むなかでは、しっかり理解しておく必要がある。

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