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早実・清宮君の選手宣誓に射抜かれた [ヨモヤ]

甲子園を目指す東東京大会と西東京大会の合同の開会式が開催された。
選手宣誓は春の都大会で優勝したチームのキャプテンが務めることになっているらしく、日本一注目されている高校球児である早稲田実業の清宮君が行った。
ちなみに、ユニークなキャラクターで人気の日本ハムの杉谷拳士も、帝京高校時代に選手宣誓を行っている。(こちらもなかなかいい)

清宮君は、有名なラグビー選手だった清宮克幸さんのお子さんということもあって、小学校・中学校のころから有名だった。
幼くして体はかなり完成されていて、周りの子と比べると二回りくらい大きかった。
現在も堂々たる体格をしているが、抜きん出ている感じはない。
体の成長は、早熟だったといえるだろう。

しかし、体の成長は止まっても、野球の実力は上げ続けている。
卓球やテニス、ゴルフと違い、天才少年が必ずしも一流選手に育つとは限らない野球において、高校三年間注目され続け、結果を出し続けたというのはすごいことである。
気持ちの強さには、恐れ入るものがある。

そして、彼の選手宣誓もよかった。
小林麻央さんが最後に言った言葉として印象があったとして使った「愛しています」という表現が注目されているが、それ以外にも素敵な言葉が散りばめられている。
ど真ん中の表現の連続に、「くさい」と思う人もいるかもしれないが、これをストレートに言えるのが清宮君なのだと思う。
また、高校生にして、とんでもない注目とプレッシャーを受け続けた清宮君が見ている光景は、常人にははかり知れないものがある。

清宮君は、こんなことを言った。
自分たちは、野球に魅せられ、野球によってさまざまな経験を重ねて、この場所に立っている。
ライバル同士でああるが、同じ夢を追いかける同志でもある。
青春のすべてをかけて戦うことのできる幸せと喜び。
すべてのみなさまに感謝。
野球の神様に愛されるよう。

正直なところ、清宮君と同じ熱量で野球に向き合っている選手はそれほどいないだろう。
甲子園など及ぶべくもないというレベルのチームの選手たちは、「青春のすべてをかけて」まではいないと思う。
それでも、一番心が燃える高校の三年間に、野球という種目を選び、いろいろなものをあきらめながら向かい合ったことには変わりがない。
清宮君の思いは、届いたのではないかと思う。

以下、宣誓の全文である。
すべての球児にとって、いい夏になることを祈る。

「宣誓、私たちは野球を愛しています。
私たちは野球に出会い、野球に魅せられ、野球によってさまざまな経験を重ねて、この場所に立っています。
いよいよきょうから夢の舞台へのたった一枚の切符をかけた戦いが始まります。
私たちは東東京、西東京の頂点を競うライバル同士ですが、同時に同じ夢を追いかける同志でもあります。
青春のすべてをかけて戦うことのできる幸せと喜びを、伝えてくれるすべてのみなさまに感謝しながら、野球の素晴らしさが伝わるよう、野球の神様に愛されるように、全力で戦うことをここに誓います。」

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