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映画評 「探偵はBARにいる 3」  ~ なにこれ、やたら面白い ~ [映画評]

まあ、そこそこ楽しませてもらえれば、と思って観に行った「探偵はBARにいる 3」 。
これが、予想をはるかに超えて面白かった。
いや、ホント、年末にいい映画に出会えた。
信じられないくらい見事な脚本、
本を活かし、出演者を活かした、素晴らしい演出、
それに応えた出演陣。
ほとんど、パーフェクトな出来栄えだった。
日本版のハードボイルド物としては、最高傑作クラスと言っていいのではないだろうか。

普通、人気シリーズも3作目ともなればダレる。
それがこの出来栄え。
脚本、監督を変えず、続編も作ってほしい。
是非。

ストーリーは、
大泉洋演じる探偵のもとに、行方不明になった女子大生を探すというありふれた仕事が舞い込む。
気楽に引き受けたが、殺人事件、覚せい剤、裏社会とどんどん危ない方向にこんがらがって行き・・・・
という感じ。
これだけ読んでも面白そうには感じないかもしれないが、実によくできた脚本で、まったく飽きることがない。
セリフも面白いし、演技も効いている。
すすき野をはじめとした北海道の風景も絶妙な効果を生んでいる。

主演は、北海道が生んだ大スター大泉洋さん。
魅力全開で、映画を力強く引っ張っていく。
共演は、松田龍平さん。
ひょうひょうとした感じが、大泉さんとのコントラストでなんだかおかしい。
マドンナ役は、北川景子さん。
難しい役どころを体当たりで演じられた。
どこからどう撮っても美しい稀有な女優さんである。
出演陣では、前田敦子さんの演技がどうなんだ、という声も出そうだが、計算されたものだと思う。

「探偵はBARにいる 3」 は、2017年に公開された邦画の中でも指折りの快作。
大人向きの映画で、子供連れにははまらないかもしれないが、映画ファンの方はぜひ足を運んでいただきたい。
内容的に、「男はつらいよ」のように延々と作れるシリーズではないと思えるだけに、公開されたときにすかさず観に行かれることをお勧めする。
1.2を観ていなくても、まったく問題ない。
エンドロール後の映像も面白いので、最後まで席を立たれませんことを。
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