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消費税に対するしっかりした反対意見が提示されない [診断士的経済アプローチ]

10月1日から消費税が引き上げられた。
しかし、あまり混乱が生じているようには見えない。
買い控えも、極端に進んでいるようにはうかがえない。
実際の消費がどのように変化したか、統計結果を待とう。

私は、今回の増税には懐疑的な見方をしていた。
これまでの消費税増税時には、毎度大きな景気後退が起きており、
国内消費が伸び悩み、
外需にも陰りが見えているこの段階で増税するのは、
判断としてどんなものだろうと思った。
国の財政が厳しいのはわかるが、
消費税以外の税目をしっかり吟味すべきという立場であった。

野党各党をはじめとして、消費増税に反対の方も多い。
しかし、反対の根拠がどうもしっくりこない。
対案も、イマイチだ。
「日本では消費税はよくない」
ということをきちんと説明している書物なりなんなりはないものか。
そんな思いもあって、
『消費税が国を滅ぼす』
という本を手に取ったのだが、これもやはり・・・・。

実際にこの本に書かれているフレーズに、
「消費税は『悪魔の仕組み』」
というものがある。
いや、確かに悪い面もあるけれど、多くの国で採用されている税制である。
「悪魔」って・・・。

また、
「消費税の減税を断行すれば国民は狂喜し、世の中が明るくなるでしょう」
とあるのだが、「狂喜」って・・・。

内容も、消費税ではなく法人税の仕組みについてがほとんどで、
消費税について真っ向から取り上げたものではなかった。

消費税については、
なにやら感情的に否定する意見が少なくないように思う。
また、景気への影響に偏った意見も見られる。
消費税が、基幹税としてふさわしいのかどうなのか、
ふさわしくないのならそれは何故なのか、
ふさわしくないのならこれからの超高齢化時代にふさわしい税制は何なのか、
国民にわかる形で議論を積み重ねていきたいものである。

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