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死亡者総数は減 女性の自殺者は増 [ヨモヤ]

厚生労働省により12月に発表された人口動態統計(速報)によれば、
昨年1~10月の日本の死亡数は前年同期より1万4千人少なかったという。
新型コロナの影響で死亡者が増えた、のではなく、
反対に減少したのが、昨年1月から10月までの実態であった。

なお、減少幅が大きかったのは、肺炎やインフルエンザを含む「呼吸器系の疾患」で、
こちらが全死因の減少分の大半を占めた。
手洗いやマスク着用などのコロナ対策の効果で、日本人はそれまでより健康になったと言えるかもしれない。
皮肉な話ではあるが。

しかし、気になるデータもある。
2020年の自殺者数(速報値)が、前年より750人多い20,919人だったというのである。
景気の回復を反映してか、自殺者は昨年まで10年連続で減少していたが、
これが上昇に転じてしまった。

自殺するのは、男性の方が多いことが知られている。
昨年のデータでも、
男性の自殺者13,943人に対し、女性は6,976人だった。
倍ほども違うことになる。
ただし、前年度との増減を見ると趣が変わる。
男性の自殺者が前年比135人減となった一方、女性は885人増となったのである

女性の自殺増の背景として、
健康や生活苦、家庭問題などを理由とした事例が増えている、
と分析されていた。
ただ、コロナの影響による経済的な苦境は男性も同じだろうから、もう少し違う事情があるのかもしれない。
三浦春馬さん、竹内結子さんといった方が自殺されたことも影響しているのだろうか。

コロナによってお亡くなりになられた方は、5,000人近くになる。
ただし、ここまでのところ病気によってお亡くなりになった方は、コロナでの増分以上に減っている。
みんなで家に閉じこもれば、病気で亡くなる方はさらに減るかもしれないが、
いたましい事件は増えるかもしれない。
病気にならなければ健康というわけではない。
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