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日本アカデミー賞優秀賞発表 ~ 今年も「?」に満ちたノミネート ~ [映画評]

それほど注目している人もいないかもしれないが、
日本アカデミー賞の優秀賞が発表された。

毎年思うことは、
「日本アカデミー賞協会会員の皆さんは、本当に映画を観ているのかしら?」
ということである。
もちろん、何本かはご覧になっているのだろうが、それほどの数はご覧になっていないのではないかと勘繰ってしまう。
そして、その狭い選択肢の中から選ばれているように感じられる。
今回も優秀作品中、「あれ?」と思わせられる映画が2本ほどある。

さらに、これも例年のことだが、優秀作品と監督賞、脚本賞が重なる傾向が強い。
ある程度そうなるのは当然だとは思うが、賞を分ける必要もないのではと感じてしまうくらいの重なり方である。
ちょっと、あきれるほどに。
これでいいのかしらん。

アニメ部門では、鬼滅がノミネートされたことが話題になっている。
今年は、「ペンギンハイウェイ」や「空の青さを知る人よ」といった個人的に思い入れがある作品がないので、この部門は平静な気持ち。
「音楽」という映画が入っていたら面白かったけれど。

俳優部門では、水川あさみさんの名前がないのが非常に残念である。
2020年の水川さんは、
「グッドバイ〜嘘からはじまる人生喜劇〜」
「喜劇 愛妻物語」
「ミッドナイトスワン」
「滑走路」
「アンダードッグ」
と多くの映画に出られ、それぞれで印象的な演技を披露された。
特に「愛妻物語」は圧巻であり、彼女を選ばないのは本当にどうかしている。

最優秀賞の発表は3月19日。
このノミネートでは、残念ながら今年もワクワクして待つ感じにはなりにくい。
それでも映画ファンとしてそれなりに注目はするのだが。

※優秀賞は以下のとおり。

■優秀作品賞
「浅田家!」
「男はつらいよ お帰り 寅さん」
「罪の声」
「ミッドナイトスワン」
「Fukushima50」

■優秀監督賞
内田英治「ミッドナイトスワン」
河瀬直美「朝が来る」
土井裕泰「罪の声」
中野量太「浅田家!」
若松節朗「Fukushima50」

■優秀脚本賞
内田英治「ミッドナイトスワン」
中野量太/菅野友恵「浅田家!」
野木亜紀子「罪の声」
前川洋一「Fukushima50」
山田洋次/朝原雄三「男はつらいよ お帰り 寅さん」

■優秀アニメーション作品賞
「劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン」
「映画 えんとつ町のプペル」
「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」
「ジョゼと虎と魚たち」
「STAND BY ME ドラえもん2」

■優秀主演男優賞
小栗旬「罪の声」
草なぎ剛「ミッドナイトスワン」
佐藤浩市「Fukushima50」
菅田将暉「糸」
二宮和也「浅田家!」

■優秀主演女優賞
小松菜奈「糸」
永作博美「朝が来る」
長澤まさみ「コンフィデンスマンJP プリンセス編」
長澤まさみ「MOTHER マザー」
倍賞千恵子「男はつらいよ お帰り 寅さん」
広瀬すず「一度死んでみた」

■優秀助演男優賞
宇野祥平「罪の声」
妻夫木聡「浅田家!」
成田凌「窮鼠はチーズの夢を見る」
星野源「罪の声」
渡辺謙「Fukushima50」

■優秀助演女優賞
江口のりこ「事故物件 恐い間取り」
黒木華「浅田家!」
後藤久美子「男はつらいよ お帰り 寅さん」
桃井かおり「一度も撃ってません」
安田成美「Fukushima50」

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