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映画評 「地獄の花園」 [映画評]

バカリズムさんの脚本によるコメディ。
『ろくでなしBLUES』『クローズ』『BE-BOP-HIGHSCHOOL』
といったいわゆるヤンキー漫画のパロディで、
戦場は学校ではなく会社、
主役は学生ではなくOL。
普通に働きながら、そこらじゅうで衝突が起きるという設定で、
リアリティは全くないが、突き抜けた方が笑いになる。

主演は永野芽郁さん。
会社の同僚でヤンキーを演じる面々として、
広瀬アリスさん、菜々緒さん、川栄李奈さん、大島美幸さん。
敵対するOL役に、遠藤憲一さん、勝村政信さん、松尾諭さん、丸山智己さん。
「どうしてエンケンさんたちがOL?」となるだろうが、実際にそうなのだから仕方がない。
ハチャメチャな設定で、エンケンさんが出ているところが特に面白い。
ちなみに遠藤憲一さんは今年で60歳、還暦である。
最強の敵を演じるのが小池栄子さん。
伝説的な存在として室井滋さんも出演される。

喧嘩のシーンが多いのだが、パロディということもあり、作り込まれてはいない。
それでも広瀬アリスさんはそれなりにやられているが、
永野さんは極端に華奢なこともあって様にならない。
ここはもう少し頑張った方がよかった気がするが、まあゆるい映画だからこれはこれでいいのだろうか。
惜しい気はしたが。

終始楽しく観ることができて、概ね満足だったのだが、
最後の戦いがちと長い。
また、大オチがまったくはまっていない。
台無し感さえある。
あと20分ほど短くしていただいて、
大オチを差し替えてくれたら、思い切り勧められたのだが。

監督の関和亮さんは、主にミュージックビデオを撮ってきた方。
華やかで、わかりやすい映画を作られた。
もうワンパンチ。

「地獄の花園」は、こんなときにこそ観たいおバカ映画。
おバカ映画ファンの方はもちろん、
意外と楽しめるのでおバカ映画ファンではない方もよろしければ。

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