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高校野球に補強選手という考え方はいかが [ヨモヤ]

社会人野球の都市対抗野球選手権大会に、「補強選手」という制度がある。
地区代表のチームが、同地区の地方予選で敗退したチームから3名以内を選出し、
チームの一員として大会に出場させることができる、というものである。
企業対抗ではなく「都市対抗」とされている所以もここらにある。

高校野球において、投手が複数いないと勝ち上がるのが難しくなっている。
2022年の夏の甲子園を制した仙台育英に至っては、チーム内に140キロ以上を投げる投手が14人もいるという。
しかし、公立校でこんなことはありえず、
このままでは選手を集められるチームしか勝ち上がれないという傾向にますます拍車がかかりそうである。

そこで、補強選手という考え方はどうだろう。
これを採用すれば戦力の均衡が図れるし、
負けたチームからでも甲子園に行ける可能性が出てくる。
弱いチームでプレーするモチベーションも上がる。

ただし、甲子園に出る前から、つまり予選の段階から複数投手が求められるので、
都市対抗とは少し違って、
下したチームから2名以内、最大3名まで、というのはどうだろう。
1回戦で下したA高校から1名、
2回戦で下したB高校からは0名、
3回戦で下したC高校からは2名といった具合である。
もちろん補強するしないは自由で、当然ながら補強するのは投手とは限らない。
補強選手の入れ替えはなしとする。
という具合である。

この制度を採り入れれば、弱小と見られていたチームがグイグイ強くなる可能性が広がり、
甲子園に出場する学校の顔ぶれも変わってくるのではないだろうか。

とはいえ、
負けたチームに次の日からチームメイトとして入るのはあまりにも抵抗があるのではないか、
自校の選手以外の活躍で勝っても今一つ喜べないのではないか、
そもそも、そんな即席のチームがあり得るのか、
合同チームならともかく、補強選手の考え方は高校野球にはなじまないのではないか、
などなどの反対意見もあるだろう。
ごもっともである。
実現性は高くないかもしれない。

しかし、投手の酷使を回避できる可能性があるほか、
一回戦で強豪と当たって消えてしまった好プレーヤーを救済することもできる。
弱小公立校が、強豪私立に一泡吹かせる可能性も出てくる。

どうかしら。

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