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映画評 「ミステリと言う勿れ」 ~ 映画ファンや映画への愛や敬意がない ~ [映画評]

ドラマは未見。
「ミステリと言う勿れ」というタイトルだが、
確かにミステリと言うようなハラハラも謎もない。
なので、別にミステリとか言わないのでご心配なく。

謎解きはツッコミどころの雨あられ。
まあ、ひどい。
こんなもんでいいでしょ感が満載。
設定もめちゃくちゃ、
オチも、はぁ。
大技をかければいいというものではない。

まあ、それはそれでいいとして(ちっともよくはないが)、
主人公のキャラクターにはまれればまだいいのだが、
私は苦手だった。
菅田将暉くんは好きなのだが。

主人公がペラペラしゃべるのだが、
それがなんとも薄い。
ドラマ版では主人公の生い立ちやなんかも描かれて、
あのおしゃべりに説得力があるのだろうか。
映画単体として予備知識がないままに観ると、
ふらっと立ち寄った大学生が、すかすかの説教をしているようにしか感じられなかった。

ああやってしゃべらせるのなら、
なぜ彼があんなことをしゃべるのか、
どんな思いを持ってしゃべるのか、
そういったことを映画の中でしっかり描いて、観る側を納得させてほしい。
それって、高望みですか。

いやだって、フジテレビドラマの映画化だもん、
真面目に観る方が間違ってる。

まあ、そうかもしれないが、そう割り切りたくはない。
映画にする以上、
それなりの思いと覚悟を持っていると信じたい。
しかし本作は、
観に来る人への敬意や、
ものを作ることへのおそれなどがまるで感じられなかった。

腹が立つというか、寂しい。
監督さんは、
この映画を撮っていて、
こんな程度でいいのかしら、と思いませんでしたか?
出演されている皆さんは、
この映画がいいものになる予感を覚えましたか?

なんというか、
寂しい。
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