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映画評 「アリスとテレスのまぼろし工場」 ~オリジナル作品の強さ~ [映画評]

岡田麿里さん脚本・監督によるオリジナル劇場アニメ。
原作があるものやテレビ版の映画化も、
もちろん悪くはないけれど、
オリジナル作品には独特の熱がある。
当たりハズレも大きいけれど、
リスクをとってオリジナル作品がたくさん作られる環境であってほしい。

本作は、
「え、何これ、一体どういう世界線?!」
と、何度も何度も突っ込みたくなる奇想天外な作品。
タイムループものは散々作られてきたが、
これは時間が止まる系。
しかし、人々の暮らしは続いていて、
一人だけとんでもない存在がいて。

本作を文字で説明するのはちょっと難しい。
かなり尖がったというか、振り切った設定であることは確か。
多分、多くの人がはじかれる。
口をあんぐり開ける。

意味不明、行方知れずの展開が続き、
最後もなんだかモヤモヤと言えばモヤモヤ。
しかし、作り手が作りたいものを作った感があり、
それを観るのは不快ではなかった。
成功しているとはちょっと言えないが、
成功も失敗も無いような映画がどんどん作られているなか、
この突き抜け方は気持ちがいい。

よくこんな話思いついた。
よくこんな企画通した。
よくこんな映画にGOが出た。

それを思うと、ちょっと嬉しい気持ちになる。
この映画に関わった皆さんと握手したくなる。

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