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素直に祝いたい 日経平均の史上最高値&ダウ超え [経済を眺める楽しみ]

2月22日の東京株式市場は急伸。
終値は前日比836円52銭高の3万9,098円68銭となり、
約34年ぶりに史上最高値を付けた。
これまでの最高値は1989年の大納会日である12月29日。
このときは、年明けから急落し、そのまま奈落の底へ沈んでいった。
今回は年末でも年度末でもないし、そうはならなそうだ。
まずはめでたい。

ついでに、といってはなんだが、ダウの値も超えた。
日経平均は円表示で、
ダウはドル表示。
単純に比べるものでもないのだが、
一時はダウの7割以下の値になっていたことを考えると、
近年はアメリカ株以上に上昇を続けていることがわかる。
これもめでたい。

この日の上昇は、朝の段階から予想されていた。
きっかけは、アメリカの半導体企業エヌビディアの超好決算。
売上高が前年比3.7倍、
純利益が8.7倍と市場予想を大きく上回る数字を提示し、
このことが日本の半導体関連銘柄にも火を付けた。

そのため、株価の上昇が一部の銘柄に偏っている面はある。
それにしても、節目の突破はめでたい。

株が上昇すると、
喜んでいる人を報じる一方で、
「実感がない」
「潤っているのは一部の人だけ」
という声も紹介される。
まあ、実際にそうなのかもしれないし、バランスをとった報道のためにはいろいろな意見を紹介することも必要なのだろう。
しかし、株価が上昇することは、日本経済にとって悪いことであるはずはなく、
昔と違い手数料も取引単価も低額という時代では、誰しもが株を持つことができる。
今回のように史上最高値を更新するというビッグイベントは素直にはしゃいでもいいのではないだろうか。

もちろん、日本経済が盤石とはいえないし、
将来が明るさに満ちているということもない。
自国のことはどうしても悲観的に見てしまいがちだが、
海外投資家が日本株を有望と判断していることは知っておくべきだろう。

次の焦点は4万円、そしてその次は5万円。
当然上がり下がりもあり、下がったときには悲観論者が勢いを増すだろう。
しかし、本来株価は上がっていくものである。
今回の最高値更新は、正常な市場に戻ったことのわかりやすいメッセージととらえるべきなのかもしれない。

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