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意外に国内景気はしっかり [経済を眺める楽しみ]

欧州問題にめどが立たず、中国にも不安がささやかれるなか、意外に国内景気がしっかりしている。
財務省が発表した2012年4~6月期の経済情勢報告では、全国の景気判断を
「全体として緩やかに持ち直している」
として、3四半期ぶりに表現を上方修正された。

原因は、東日本大震災からの復興需要やエコカー補助金といったところらしい。
また、消費や雇用も底堅いとされている。
基調判断は11地域のうち沖縄を除く10地域で上方修正されており、10地域以上の上方修正は、12四半期ぶりのことらしい。

スマホや自動車に加え、デパートなどで、「宝飾品など高額商品の販売が好調」であるらしい。
かねてから二極化ということが言われてきたが、高額商品を買う層のすそ野が広がってきたのだとすれば、先行きにも明るいものが見えてくる。

もちろん、このまま順調に景気が拡大していくとは思えない。
夏から秋にかけては、政局の不安定さが経済の足を引っ張るといったことも起こりかねない。
しかし、少なくとも現段階で、国内景気がそれなりにしっかりしているというのは明るい材料である。
半年ほど先を見る、と言われる株価が低迷している点は気になるが。
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