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ゴールボールを知っていますか? ~団体競技で金メダルを獲得している日本の誇り~ [ヨモヤ]

ゴールボールというスポーツをご存知だろうか?
鈴の入ったボールを転がし合い、ゴールに入れることで得点する視覚障害者の球技であり、パラリンピックの正式種目となっている。
ロンドンパラリンピックでは、日本の女子チームが見事に金メダルを獲得した種目でもある。

オリンピック、パラリンピックを通して、団体競技で金メダルを獲るということの難しさは、言うまでもないことであろう。
体操やスキーの複合、ジャンプでの金メダルはあるが、球技のような種目においては、近年では2008年北京大会での女子ソフトボールくらいであろうか。
それ以前となると、1976年のモントリオールでの女子バレーまでさかのぼらなければならない。
いかに価値が高い快挙であるかがわかると思う。
日本スポーツ史に残る、と言っても過言ではないと思う。

日本女子チームは、ロンドンで、決勝で圧倒的に不利という下馬評を覆して、中国を下して優勝した。
オリンピック・パラリンピック好きの私などは、勝ち進んでいくさまをはらはらしながら見守っていたものでが、一般的にはあまり知られていないようだ。
とんでもない快挙であるのに、金メダルを獲ったことも、ゴールボールというスポーツ自体も知られていないというのは、ちょっと寂しいことである。
繰り返しになるが、団体競技での金メダルがいかに至難であるかということを改めて考えても、その偉業は長く語り継がれるべきであると思う。

さて、そのゴールボールが、NHKのBS1「為末大の勝利へのセオリー」という番組で取り上げられていた。
番組は、為末大さんが、スポーツを戦略面から読み解くというもの。
女子日本代表ヘッドコーチ江黒直樹さんに密着し、ゴールボールの魅力やトレーニング内容について、かなり掘り下げて特集していた。

鈴の入ったボールを転がして、というとなんだか優雅な競技のようだが、実際は非常に激しく厳しいスポーツである。
ボールの重さは1.25kgとかなり重く、これを体で止めるということを想像しただけで私などは尻込みしてしまう。
何十キロのスピードで転がってくるこの重い球を、音だけを頼りに体全体で止めなければならないのだから大変だ。

また、番組では、ロンドンオリンピックでの中国対策の内容も紹介されていて、ゴールボールの奥の深さも知ることができた。
相手チームの選手のくせや性格なども読み解き、それを試合に活かしていくというのである。
どうしても体格で劣ってしまう日本チームが勝ち抜いていくための、さまざまな工夫が凝らされていることがよくわかった。

女子ゴールボールは、リオのパラリンピックで連覇を狙うことになる。
そのためには、まず出場権を獲得しなければならないが、世界のレベルがどんどん上がってきているなかでは、それも簡単なことではなさそうだ。

現在、韓国の仁川でアジア大会が開催されているが、続いてパラ競技大会も行われる。
もちろんゴールボールも行われるので、ぜひ金メダルを獲得していただきたい。
そして、応援の声をもっと盛り上げていきたいものである。
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