「ＬＩＦＥ！人生に捧げるコント」は有終の美とはいかなかったが、これまでの頑張りに感謝

内村さんによるコント番組
「ＬＩＦＥ！人生に捧げるコント」
が終了した。
再開がありそうな、含みを持たせた感じではあるが、少なくともしばらくはお休みとなる。

残念ながら、９月２５日の放送は、有終の美を飾ったと言えるほど面白くはなかった。
シリーズものに決着をつけさせる必要もあり、自由な発想が制約されていた感じである。
最終回ということで、これはこれで仕方がないかと思うが、伝説の最終回、とはならなかった。

勝手に楽しんでいたのでこれまで全く気にしていなかったのだが、視聴率的にはかなりの苦戦を強いられていたようだ。
２ケタは遠く、５％くらいをふらふらという状況だったらしい。
素人いじりやハプニングだよりのバラエティより、ずっと面白かったと思うのだが、一般的な認知は全く低かったらしい。
この番組を見ないのは、人生少し損しているような気がするのだが、そう考えるかどうかは人それぞれということだろう。

毎回楽しかったが、特にココリコの田中直樹さんの芝居っぷりは絶品だった。
どんな役でも、彼が演じているだけで引き込まれ笑わされてしまう。
また、俳優のムロツヨシさんも素晴らしかった。
再開のあかつきには、ぜひムロさんを加えてほしい。
ムロさんなしのＬＩＦＥ！はちょっと考えられない。
コントではないが、女優・西田尚美さんの「麺紀行」のコーナーも好きだった。
いつも、コント以外のスタジオトークの場面は早送りにしてしまうのだが、麺紀行は見ていた。
絶妙なふざけ方が快感だった。

もちろん、一座をまとめるのは内村さん。
体を張ったコントは、今も健在。
今作では、「恋のチムニー」という歌も散々披露していただいた。
内村さん演じる竹脇みつるが紅白歌合戦に出場するところをぜひ見てみたいが、ちっとも話題になっていないようだから、まずは無理だろう。

瞬発力が試される漫才に対して、テレビのコントは作り込みがカギとなる。
外れもいくつもあったが、ＬＩＦＥ！はコント番組の難しさに正面から立ち向かい、そして立派に戦ったと思う。
多忙な出演陣が、週一で作るのは大変だったと思う。
スタッフの頑張りも、十分に評価されるべきであろう。

視聴率を見ると、淡々と放送され、粛々と終了していった一番組ということになるのだろうか。
せめて、心にしっかりとどめておこう。

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