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日銀が金利を上げようとする一方で世界は利下げへ [経済を眺める楽しみ]

日本銀行は、2024年3月の金融政策決定会合において、
マイナス金利政策を解除し、17年ぶりの利上げを行うことを決定した。
いわゆる「金融政策の正常化」は、これで終わりというわけではなく、
さらなる利上げに向かっていくのだろう。
慌てず、時間をかけてということになるとは思うが。

一方、世界の動きは真逆である。
つまり、利下げの方向に動いている。

3月21日、スイス国立銀行は、主要金利を25ベーシスポイント引き下げ、1.50%とすると発表した。
主要中央銀行としては、現在の局面で初の利下げということになる。
しかしこれはスイスに限った話ではなく、
欧州中央銀行もアメリカも利下げに向かっている。

このうちアメリカは、
予想以上に経済が強くインフレも進んでいることから、
利下げの時期が遅れる可能性が指摘されている。

また、アメリカが利下げしている時期に日本が利上げをするとなると、
ダブルで影響が拡大するので、
タイミングが難しい面もありそうだ。

日本銀行としては、
まずは正常な水準に金融政策を戻したいところだろうが、
経済環境がそれを許すかどうかは微妙。
世界の中央銀行で最も舵取りが難しいのが日本銀行ではないだろうか。

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