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これで稀勢の里や遠藤への過剰な期待が消えそう ~ものが違う逸ノ城の進撃~ [ヨモヤ]

大相撲で、一番最近日本人力士が優勝したのは、2006年1月場所の栃東である。
2006年というと、リーマンショック前であり、ときの総理大臣は小泉さんであった。
さらに言うと、最後の日本人力士の横綱昇進は、1998年の若乃花までさかのぼらなければならない。
前の世紀の話である。

こういう体たらくであるから、ちょっと強そうな日本人力士が上位に上がってくると、過剰な期待が盛り上がる。
ひょっとしら優勝するのではないか、ひょっとしたら末は横綱ではないか、と。

ひところ、こうした期待を大きく背負ったのは稀勢の里だった。
しかし、さすがにこの頃はあきれられている。
あまりにも勝負弱すぎる。

代わって注目を集めたのは遠藤であった。
昇進の速さもあって、今度こそ、末は横綱かと期待が高まった。

しかし、今場所の逸ノ城の快進撃を見ると、もはや日本人力士に期待するのは野暮というもののようだ。
まったく、ものが違う。
うまいとか速いとか力があるとかではなく、単に相撲が強い。
ナチュラルに強い。
一進一退している遠藤とは次元が違う。
おそらく、逸ノ城も壁に当たることはあるのだろうが、それにしても日本人力士とは差があり過ぎると思わざるを得ない。

これで、稀勢の里や遠藤への過剰な期待がなくなるのは、ある種いいことかも知れない。
分不相応な高望みは、痛々しい。
しかし、なんだか切ない。
日本人力士も頑張る、外国人力士も頑張る、なら見ていて楽しいが、優勝はとりあえず外国人力士であらかじめ決まっていて、日本人力士は下の方でごちゃごちゃ星のつぶし合いでは、興味も薄れていく。
日本人力士の奮起を促したいところであるが、個人的には、とっくにあきらめてしまった。
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