レコード大賞が生まれ変わることを期待

もはや、レコード大賞は国民的関心事ではない。
だから、誰が獲ったかなど知らない人が多くても不思議ではない。
去年のレコ大は、三代目　Ｊ　Ｓｏｕｌ　Ｂｒｏｔｈｅｒｓ　ｆｒｏｍ　ＥＸＩＬＥ　ＴＲＩＢＥの「Ｒ．Ｙ．Ｕ．Ｓ．Ｅ．Ｉ．」が獲得した、と言っても、
「え、三代目なんとかって、大塚寧々さんと結婚した人？」（それは、三代目魚武濱田成夫）
「Ｒ．Ｙ．Ｕ．Ｓ．Ｅ．Ｉ．って聞いたことないけど、西城秀樹さんのＹ．Ｍ．Ｃ．Ａ．みたいな感じ？」
といったリアクションがあってもちっとも不思議ではない。

三代目の受賞に、ネット上では、「出来レース」との批判も飛び交っていたようだが、賞レースで事務所などの力関係が影響してくるのは、ずっと昔からのことである。
ただ、以前はそこにもっと関心が集まっていた。
今は、ほとんどの人はなんとも思っていないというのが本当のところであろう。
かつての盛り上がりを知る者にとっては、ちょっと寂しい。

それでも、いまだにレコ大が一番大きな音楽賞であるという事実に変わりはないから、なんとか変えていくことはできないだろうか。
本当に優れた作品に贈られる賞とすることはできないだろうか。

売れたかどうかの観点は、売り上げを見ればすぐにわかるからそれは置いておいて、音楽的に優れているかどうかを評価したい。
順位をつけるのは難しいことかも知れないが、今だってそれをやっているのだから、逃げることはない。

具体的には、評論家、記者からのほか、アーチスト間の投票も取り入れたい。
投票権を誰に与えるのか、難しい面もあろうが、できなくはないと思う。
そして、しっかりといい作品を作り出した人を、きちんと評価できるような賞にできないものだろうか。

テレビ局的には、地味すぎる人ばかりが受賞したら困るということがあるかも知れない。
そのあたりは、賞とは別に、豪華な出演陣を用意することでカバーできないだろうか。

きっと実現されることはないだろうと思いつつ、初夢代わりに考えてみた。
以前感じた、賞が発表されるときの、あのドキドキ感が、いつか帰ってくるといいのだが。