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相場の世界では「いつ株価が下がってもおかしくない」は予想とは言えない [経済を眺める楽しみ]

日経平均株価が28,000円を突破し、30年ぶりの高値を付けている。
コロナ禍で経済活動が停滞している中での株価高騰であり、
バブル的と警鐘を鳴らす人が少なくない。
そして
今の株価は、いつ暴落してもおかしくない、
と主張される方もおられる。

正直なところ、その主張に目新しさはない。
景気実感と比べると明らかに株価は高いし、
上昇スピードも速過ぎるからである。

しかし、相場の世界において、
「いつ株価が下がってもおかしくない」
は予想とは言えない。
当たり前のことを言っているだけだからである。
株価は、一方的に上がりっぱなしということはない。
必ず下がるときが来る。
もちろん、下がりっぱなしということもない。
だから、「いつ下がってもおかしくない」というのは、何も言っていないのとほぼ同義である。

もし株価が下がることを、「予想」として言うのなら、
なぜ下がると考えているのか、
いつ頃下がるのか、
下値の目途はいくらか、
といったことくらいまでは、まとめて述べなければならないだろう。
そうでないと、当たったか外れたかの検証すらできない。

株価の上昇局面では、必ず逆張り的に「下がる」とおっしゃる方が出てくる。
それが説得力を持っているように感じられることもある。
しかしよく読むと、
ごく当たり前のことを言っているだけだったり、特に根拠が無かったりすることも少なくない。
強気の煽りと同様、
弱気の煽りにも気をつけないと。

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