SSブログ

陽性が確認された選手へのお見舞いの声が聞こえないことが悲しい [ヨモヤ]

東京五輪・パラリンピックに出場する東アフリカ・ウガンダの選手団9人が来日した。
しかし、そのうちの1人が、空港での新型コロナウイルスのPCR検査で陽性だったことが判明し、
その選手は入国できなかったという。

内閣官房によると、
全員が出国前にアストラゼネカ社製のワクチンを2回接種、
出国96時間以内に2回のPCR検査を受け、陰性証明書を持っていたということである。
ワクチンを打ってもインフルエンザにかかる人がいるように、
ワクチンは万能ではない。
もちろん、皆さん十分おわかりのことだと思うが。

ウガンダ選手団は、その後事前キャンプ地である泉佐野市に移動した。
よかったな、と思ったのは、
市職員やホテルスタッフらが拍手で出迎え、
選手たちもウガンダの国旗を掲げ、笑顔で報道陣の撮影に応じたということ。
ホテルの代表者は、
「まだかまだかと待っていたが、やっと来てくれて安心している。陽性者が出たということなので、感染対策を一層強化しながら、細やかな対応をしたい」
と話し、
地域の方は、
「対策をしっかり取ってくれれば、前向きに見守りたい。これまでたくさん練習してきたと思うので、ぜひメダルをいっぱい取ってほしい」
とエールを送り、
千代松市長も、
「無事に大会に送り出せるようホストタウンとしての役割をしっかりと果たしていきたい」
とコメントを出した。
ウガンダチームもこれに応え、
「スポーツを通じて、またその先にある目標に向かって、日本の人々と素晴らしいパートナーとなれることを楽しみにしています」
と返してくださったという。
オリンピックらしいエールの交換に心が温かくなった。

一方、今回のことに関するネットのコメントを見ると悲しい気持ちになってしまう。
「やはり安心安全な大会は難しい」
といった言葉は理解できるが、
泉佐野市の方々の温かい出迎えについて、「能天気」としたり、
「バスで移動したというが、サービスエリアとかには寄っていないだろうな」
と揶揄したり。
選手たちのことを、なんだと思っておられるのだろう。

私が見る限り、
無念にも陽性が発覚し、入国できなかった選手へのいたわりの声はなかった。
何か書き込むのなら、まずはそこなのかな、と思うのだが。
日本選手が国際大会に臨んだとき、
遠征先の国で今回のネットでの書き込みのようなことを言われたら、
どんなに悔しく悲しいだろう。

入国できなかった選手は、これからどうなるのだろう。
オリンピックまでにまだ時間があるので、なんとか間に合うだろうか。
まずはお大事にしていただきたい。

4年に1回、国を代表して参加される選手の皆さん。
私などの想像をはるかに超えた鍛錬と重圧の日々を過ごしてこられたことだろう。
どんな思いで、大会を迎えられるのだろうか。
なんとか無事に始まり、無事に終わりますように。
そう祈る。

nice!(2)  コメント(0) 

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。