SSブログ

映画評 「ザ・ファブル 殺さない殺し屋」 [ヨモヤ]

十分に楽しめる作品で、満足度も高いのだが、
強烈にツッコミどころがある。

・目立たないように暮らさなければならないファブルが、白昼堂々集合住宅で大暴れ
・人を殺してはいけないはずが、高い階から何人も落とす落とす(銃でなければOK?)
・悪役のやりたいことが不明
・伏線は張ったまま回収せず

などなど。

ほかにもわんさかおかしなところがあるので、名作、傑作にはほど遠いが、
娯楽作としては十分に及第点。
ここまでやってくれれば文句はない。

強過ぎるファブルに苦戦させるためにどうしたらいいか、
ということが盛り上げるための課題になるのだが、
本作では、人海戦術と二重三重の罠でそれをクリアした。
どうやって集めたんだ、などここでもツッコミどころが出てしまうのだが、
まあ、それはそれとして。
格闘技的なシーンもあり、その方面への目配りもしっかり。

ストーリーは粗雑極まりなく、
そちらは真面目に追う必要はまるでない。
それでも、十分に楽しめる。

主演は、岡田准一さん。
もう40歳になられる岡田さんだが、鍛え上げられた肉体で映画を引っ張られた。
平手友梨奈さんが、鍵を握る少女役。
「響-HIBIKI-」の続編を是非とも作っていただきたい。
山本美月さんが素敵で、佐藤二朗さんは愉快だった。

最初のシーンから日本映画らしからぬアクションでぶっ飛ばす本作。
辻褄や機微には全くこだわらず、口をあんぐり開けて楽しもう。
「あれまあ」という設定や展開も多々あるし、
いくらなんでもなあ、という流れも止まらないが、
この映画に突っ込むのは野暮というものだろう。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。