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映画評 「宮松と山下」 [映画評]

毎週のように、というか毎週映画を観ているので、
映画タイマー的なものができつつある気がする。
多くの映画は大体2時間くらいなので、
1時間半を経過したあたりから、
脳が勝手にクライマックスに向けた複線の回収などを始める。

本作は87分という短めの映画。
それを知らずに観に行ってしまったため、
「さあこれからどうなるか」
と脳が考え始めたあたりで映画が終わってしまい、
「って、終わり?」
と小声で突っ込んでしまった。

突然終わったように感じたのは、
ひとつは予想より早く終わったからだが、
終わり方が余韻を残す形だったからでもある。
はっきりした決着のないまま映画は終了した。
もやもや。

監督は、佐藤雅彦、関友太郎、平瀬謙太朗から成るユニット「5月」。
つまり、一人ではないようだ。
ユニットで監督する必然性があるのなら、それでいいと思うが、
本作を観る限り、そこらあたりは不明。

記憶喪失の男性が主人公。
記憶喪失ものはテレビドラマや映画の題材として定番中の定番。
記憶喪失、といいながら、設定に都合のいいところだけを忘れているパターンがほとんどで、
今作もそんな感じ。
なので、入口で今一つ入り込めない。

主演は、いろいろあってテレビではなかなかお目にかかれない香川照之さん。
さすがの演技力。
共演された中越典子さんがなかなかいい雰囲気。

各種映画祭で高い評価を受けているとのことで、
それはなんとなくわかる。
広く観客を集めるかというと、それはまた別の話。
正直私も、あまりピンとはこなかった。
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