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山本由伸革命進行中 [ヨモヤ]

現在の日本プロ野球界で最強投手と言えば、
オリックスの山本由伸で多くの方は異論ないだろう。
2年連続での最多勝、最高勝率、最優秀防御率、最多奪三振の4冠はプロ野球史上初だという。
金田さんも、稲尾さんも、野茂さんも、ダルビッシュも、マー君もできなかったことを成し遂げたということになる。

しかし、山本由伸の歩んできた道のりは、今挙げた投手たちとは対照的である。
甲子園出場歴はなく、ドラフトは4位。
大型化が進むプロ野球界にあって178cmは小柄の部類に入る。

さらに、
全盛となっている筋トレはやらず、
代わりにジャベリックスロー(やり投げのようなもの)を取り入れ、
スライダーも投げず、
フォームも独特。
革命、という言葉はちょっと大げさだが、
山本由伸がやっていることがこれまでの野球界の常識からはかなり外れていることは確かである。

中島大輔さんという方が書いた
「山本由伸 常識を変える投球術」
という本を読んだが、
山本はたまたま他の人と違う道を歩いているのではなく、
考えに考えた末、自分に合った道を探っているのだとわかった。

日本プロ野球の頂点に立ち、
春にWBCがあるにも関わらず、
山本由伸はフォームを変えるというリスクを取った。
ほとんど足を上げず、まるでキャッチボールをするかのように投げてくる。
速い球を投げるためにはしっかり足を上げて軸足に体重をかける、
というこれまでの常識を覆している。
もちろん、誰にでも合うものではなく、山本だからこのフォームなのだろうが、
それにしてもこのタイミングでのこのチャレンジには驚く。

どうやら山本の見据える未来は、はるか彼方であるようだ。
短期的な手戻りを恐れるより、より高いところを目指して進み続けている。
山本の進化をリアルタイムで見られることは、きっと幸せなことである。
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