SSブログ

テリー・ファンクが好きだった [ヨモヤ]

子どものころ、テリー・ファンクが好きになった。
そのきっかけとなった試合は多くの人と同じ、
1977年の「世界オープンタッグ選手権」決勝戦。
アブドーラ・ザ・ブッチャー&ザ・シーク対ファンクスの一戦。
フォークで滅多突きにされ、
腕を吊りながら向かっていく姿に、
わかりやすく感動させられた。
若林アナの絶叫も胸に響いた。

その後、年を重ねていくうちに、
テリーのわざとらしさが鼻につくようになった。
すぐにのたうち回る姿が興醒めだった。
後輩だというハンセンとの対戦では、
はじめは「滅茶苦茶にやられてしまえ」と思った。

私の期待どおりテリーはハンセンにくちゃくちゃにされた。
そしていつものようにのたうち回った。
その姿を見ていたら、
どうしてだろう、
またテリーが好きになった。
「負けるな」と思った。

ハンセンとの抗争が始まって間もなく、
テリーは引退を表明した。
引退試合は1983年8月31日、蔵前国技館。
対戦カードはスタン・ハンセン&テリー・ゴディ対ファンクス。
私はチケットを手に入れ、現場で観戦した。
試合後テリーは、
「アリガト」
「サヨナラ」
「For ever」
と絶叫した。
私も全身全霊のテリーコールを送った。

感動の引退試合からわずか1年。
テリーはひょっこり復帰した。
そしてその後もやりたい放題のプロレス人生を送った。

テリー・ファンクが亡くなったとのニュースに接した。
79歳。
テリーも死ぬんだ。
ずっと滅茶苦茶やってたのに、やっぱ死ぬんだ。

テリーの試合は、
いつもわざとらしく、馬鹿馬鹿しく、
そして何故だか胸に響いた。

心揺さぶられる時間をありがとうございました。

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:仕事

nice! 3

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。