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映画評 「さよならエリュマントス」 [映画評]

本作は、ミスマガジン主演映画の第2弾。
出演された6人は、
ミスマガジングランプリに輝いた瑚々さん、咲田ゆなさん、
ミスヤングマガジンの麻倉瑞季さん、
ミス週刊少年マガジンの斉藤里奈さん、
読者特別賞の三野宮鈴さん、
審査員特別賞の藤本沙羅さん。
第1弾は阪元裕吾さんが監督した「グリーンバレット」で、
こちらはゆるゆるな作品だったが、今作はどうか。

この映画は、ミスマガジンファン向けに作られたものだと思うが、
私を含む邦画ファンのお目当てはなんと言っても中島歩さんのヘタレっぷり。
「偶然と想像」「愛なのに」「17歳は止まらない」などなどで、
ヘタレ男役を次々に演じ、確固たる信頼感を獲得している(と思う)中島さん。
本作のクズっぷりも目覚ましいもので、
最後のシーンまで1ミリも崩れずクズである。
だから中島さん目当てで劇場に足を運んだ人にとっては、十分満足できる映画となっている。

また、
「アルプススタンドのはしの方」「神田川のふたり」に出演していた平井亜門くんもいい味。
平井くんとミスマガジンの一人が夜の散歩でいろいろと言葉を交わす場面は、
なかなかの名シーン。

ストーリーをネットに紹介されているもので引用すると、こんな感じ。

“もともとは甲府の社会人野球チーム「エリュマントス」のチアリーダーだったココ、ユナ、ミズキ、リナ、スズ、サラの6人は、マネージャーの穴倉に連れられて地方の催事場などでのイベントに出演し、ドサまわりを続けている。最底辺の地下アイドルのような活動をさせれられているメンバーたちと穴倉とのケンカは絶えず、両者の溝は深まるばかり。そんなある日、とあるイベントに参加するために山梨の温泉街にたどり着いた一同は、穴倉の不用意な発言からトラブルに巻き込まれてしまい……。”

しかし本作は、ストーリーをとやかく言うものではない。
展開は滅茶苦茶、設定もなんじゃそりゃ。
しかし、なんとも言えない味があったのも確か。

6人のミスマガジンに、それぞれしっかりしたセリフがあり、
見せ場もちゃんと設けられていたことにちょっと感心。
演技はまあ、なんというかだが、
それは別にいい。

「さよならエリュマントス」というタイトルも含め、
なんだかわからない。
オチも、はあ?
なのだが、
トンデモ映画なのだが、嫌いになれない自分がいた。
ひどい映画なのだが、なんだか楽しんでしまった自分がいた。

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