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「酒は百薬の長」ではないらしい [ヨモヤ]

「酒は百薬の長」という言葉がある。
中国の故事に由来するもので、そのままの意味では、
「酒はどんな良薬よりも効果がある」
となる。
ただ、さすがに飲み過ぎてはいけないので、通常は、
「適量の酒は体にいい」
と解釈されている。
私はお酒が飲めないが、
なんとなくそうだろうな、と思える。

しかし、近年の研究結果では必ずしもそうではないらしい。
病気になるかならないか、ということを健康状態ととらえ、
その意味での健康のことだけを考えるのなら、
酒は少量でも飲まない方がいいらしい。
このことは厚生労働省が示した飲酒のリスクなどを盛り込んだ
「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」案
にも示されている。

こうした指針が示されるのは日本に限ったことではなく、
例えばカナダでも同様の内容が発表されているらしい。
そちらでは、
「年齢、性別、民族、アルコール耐性、生活習慣に関係なく、飲酒は全ての人にダメージを与える」
とし、
「もし飲酒するなら、量を減らすのが好ましい」
と呼び掛けている。

もちろん、お酒は薬として飲むものではない。
健康への効用がなくても、いや少なからずマイナスでも、
好きな人にとっては、
そうした要素をはるかに上回る楽しみを与えてくれるものだろう。
煙草のように受動作用がないのもポイントである。

ただし、研究結果をもとにした事実を知っておくことも大切だと思う。
お酒は必ずしも健康にいいものではないこと、
妊娠中は飲まないに越したことはないこと、
苦手な人に強要してはいけないこと、
などは、きちんと理解しておくべきだろう。

コロナ禍明けの年末年始。
楽しいお酒の場でありますように。

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