期待以下と予想通りと予想以上 ～内藤対亀田戦を見て～

楽しみにしていた内藤対亀田の試合を見た。
正直、試合は期待したほどの内容ではなかった。
山場らしい山場はなかったし、終了後の感動もなかった。
いい試合だったとは思うが、世界戦としては標準より下といわざるを得ないだろう。

予想通りだったのは、亀田の試合振りと試合内容。
試合前の予告KOとは裏腹に、亀田はクレバーに闘うだろうと予想していたが、そのとおりだった。
そして、ランダエタを完封したように、内藤にも何もさせないだろうという予想も大体当たっていた。おとといのブログに亀田の圧勝を予想しておいたが、予想通りだった。
別に誇って言うのではない。
おそらく、ボクシングをずっと見ているような人で、感情を交えずに判断できるような人は、同じような予想をしていただろう。
イギリスのブックメーカーが、２－１くらいの掛け率で亀田勝利を予想していたが、それが妥当なところだろう。
しかし、試合内容を見ると、両者の実力差はもっとあったように思う。１０回やっても亀田は１度も負けないのではないだろうか。２０回となるとわからないが。

予想以上だったのは、内藤の頑張り。
亀田を慌てさせるところまではいかなかったかも知れないが、私が事前に考えていた以上の戦いだった。心配されていたスタミナも十分で、最後まで試合の緊張感が保たれたのは、内藤の奮闘によるところが大きい。

亀田は、おそらく試合の途中で、自らの勝利を確信していただろう。
本人の弁のとおり、レベルが違った。
しかし、であれば、もう少し盛り上げてもらいたい。勝利に向けての安全運転もよくわかるが、プロである以上、山場は作って欲しい。
長谷川はKOできない試合でも、必ず一度以上は盛り上げるところを作ってくれていた。若い挑戦者にそこまで望むのは酷かもしれないが、これからは試合内容で世評を覆していくしかない。

亀田の次の試合が楽しみである。
指名試合であるポンサクレックとやるのだろうか。ひょっとして、またすぐ返上してしまったりして・・・

タグ：内藤 亀田 予想通り