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日経に「中小企業診断士 知識MBA級」との記事 [お役所内診断士]

6月14日付の日本経済新聞のキャリアアップ面に
「中小企業診断士 知識MBA級」
との見出しの記事が掲載された。
経営コンサルタントとして唯一の国家資格として注目を集めているというのである。

記事では、中小企業診断士の資格を持って活動しているビジネスコンサルタント、企業経営者、県職員を取り上げ、それぞれの資格取得の経緯が書かれている。
そして、仕事において中小企業診断士資格がどのように活かされているか、という点も書かれている。

診断士と比較されているMBAとは、Master of Business Administrationの頭文字を取ったもので、経営学修士のことを指す。
Wikipediaによれば、
英米圏においては実務経験を有する社会人を対象としたマネジメントプログラムを提供するビジネススクール(経営大学院)、日本においては大学院(修士課程または専門職学位課程)が、これを授与する
とされている。

MBA取得者からすれば、中小企業診断士が「MBA級」とされることは心外かもしれないが、中小企業診断士試験の科目はそれを意識したものとなっている。
中小企業診断士試験は一次、二次及び口述と三段階あるのだが、そのうち一次試験の科目は
経済学・経済政策
財務・会計
企業経営理論
運営管理(オペレーション・マネジメント)
経営法務
経営情報システム
中小企業経営・中小企業政策
であり、幅広く経営について学べるようになっているのである。

今回の記事のように、日経はたまに中小企業診断士を取り上げてくださるのだが、一般的な認知はそれほど広がっていないように感じる。
記事では、登録者数がこの5年で2割増えたとされているのだが、存在感がその分増しているかといえば、必ずしもそうではないだろう。
経営コンサルタントについての唯一の国家資格、というのが売りなのだが、医師や弁護士と違い、コンサルタントは資格がなくてもできることが、認知度が高まらない原因の一つであると思う。
実際、中小企業診断士の資格を取っても独立はせず、企業内で活動される「企業内診断士」の方が圧倒的に多い。
「役所内診断士」である私も、その部類である。

診断士について広く知ってもらいたい、せっかく取った資格をもっと活かしたい、
との思いを持っている方も少なくないと思う。
そのためには、診断士一人一人がさらに活動の質や幅を広げていくしかないのだろう。
さすがと思われる活動を続け、周りから認めてもらうように努力していくしかないのだろう。
手応えはないかもしれないし、即効性もないが、そうしていくしかない。

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