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映画評 「風の電話」 [映画評]

日経の映画評で★が5つついていたこともあり、期待を膨らませて鑑賞。
2020年最初の当たりになるかと。

しかし、残念ながらかなり序盤でアレレレの展開に。
一番支えてくれて来た人の、
一番支えてあげなければいけないときに、
ふらっと放浪の旅に。
もちろん、震災の悲劇はあるのだが、
だからといってというか、
なおさら駄目。
とっかかりが落ちないので、その後映画に入り込むことが難しい。

一種のロードムービーであり、いろいろな人に出会うのだが、
どれも定型的。
安心して見られはするが。
クライマックスの電話のシーンも、それまでに感情が高まっていないので、
どうにも入り込めず。
真面目に作られている点には好感を持ったが、
ならば展開をもっとしっかり構築してほしかった。

主演は、モトーラ世理奈さん。
失礼ながら、かわいいタイプでも綺麗な人でもないので、そこがリアリティを与えていた面はある。
無口な役もあっていた。
共演陣は確かな演技。
西島秀俊さん、三浦友和さん、西田敏行さん、山本未來さんなど、みなよかった。
三浦友和さんが出てくると、悪いことは起こらないとホッとする。
いい年輪の重ね方をされている感じがある。
西田さんの自然な演技は愉快だった。

「風の電話」は、震災をテーマにして、丁寧に作られた映画。
モトーラさんをはじめ、俳優陣の演技もいい。
批判しにくい映画だが、私にとってはやけに長く感じた。

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