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映画評 「サヨナラまでの30分」 [映画評]

このところよくあるトンデモ設定映画の一つ。
公開されているあらすじはこんな感じ。

「他人と関わることが苦手で就職活動もうまくいっていない大学生の颯太は、
ある日1年前に他界したバンドミュージシャンのアキが遺したカセットテープを拾う。
テープを再生してみると、その30分の間だけ颯太の中身がアキになる。」
というもの。
なんじゃ、それ。
ちなみに、颯太さんとアキさんには何の関係もない。
つまり、この現象が起きる必然性も用意されていない。
まあ、いいけれど。

しかし、こういうトンデモ設定映画でも、時に面白いことがある。
だから、もしもに賭けて観に行く。
もちろん、がっかりすることの方が圧倒的に多いのだが、
とにかく観てみなければわからない。

本作は、がっかりのくち。
真剣佑くんはかっこいいし、
北村匠海くんもいつもどおりだけれど、
それは別に映画の良さではない。
ただ、映画開始から3分くらいまではなかなかよかった。
スタートダッシュが決まる映画はあまりないので、その点は素晴らしい。
あっという間に息切れしたものの。

音楽映画なのだが、その音楽にも動かされなかった。
演奏される曲がロックというより歌謡曲。
私は歌謡曲が好きだが、この映画で演奏されるのは、疾走感のあるロックであってほしかった。
悪い曲ではないのだが。

舞台が松本で、素敵な景色が見られたのはうれしかった。
もっと松本推しで来ていただいた方が私は楽しめたのだが。

「サヨナラまでの30分」は、一年間に数多く作られる「その他大勢」映画の一つ。
俳優陣に文句はないが、脚本がいくらなんでも。

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