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映画評 「キリエのうた」 ~岩井俊二監督作品だからと過大に期待すると・・・~ [映画評]

178分。
長いのは観る前からわかっていた。
しかし、内容の濃い映画なら気にならないはず。
実際、179分あった「ドライブ・マイ・カー」では、時間はすぐに経った。

で、本作。
長い。
無限のように長い。
ここはいらんやろう、
ここは無い方がいいだろう、
の連続。
そのくせ、「ここを描かないとわけがわからない」と言いたくなる設定はなぜか描かれず。

岩井俊二監督。
どうしたことやら。

主演は元BiSHのアイナ・ジ・エンドさん。
歌っているシーンははまっているのだが、
回想シーンでの演技にはいろいろな意味で無理があった。
これはアイナさんというより演出の問題。

アイナさんをマネジメントする謎の存在の女性に広瀬すずさん。
彼女の描き方がなんとも中途半端。
もっときちんとお示しいただかないと。

他の主要キャスト2名、松村北斗さんと黒木華さんについては、
そもそも必要だったのだろうか、とさえ思う。
いない方が、ずっとすっきりした話になったのではないか。

ラストのライブシーンが見せ場なのだが、
そこもなにやら不完全燃焼。

岩井俊二監督作品ということで、ワクワクして劇場に足を運ばれた方もおられるだろう。
しかし、本作は残念。

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