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横浜売却のドタバタに見るプロ野球の問題点 [経済を眺める楽しみ]

なんだか、毎年の恒例行事のようになってしまっているが、横浜ベイスターズの売却問題が取沙汰されている。
シーズン中だというのに。
こんなにやる気のない親会社じゃあ、そりゃ連続で最下位になるわな、などと言いたくもなってくる。

前回は、住生活グループとの交渉が破談になったが、今回はDeNA。
しかし、どうやらまたダメになりそうである。
TBSは、売却先が決まらなかったら来年も続けると言っているらしいが、そんなやる気も能力もない企業に持ち続けられるチームも不幸である。

そもそも、球団の赤字体質が解消されていないところに大きな問題がある。
横浜という大都市に位置し、アクセスのいい球場を持ち、さらに年俸の高い選手も大していないのに赤字では、これはどうしょうもない。
ただ、他の11球団も巨人、阪神以外は軒並み赤字だというから、プロ野球の構造的な問題でもある。

また、巨人・渡辺恒雄球団会長の発言にも、球界の旧態依然ぶりが表れている。
渡辺会長は、DeNA社の名前が上がっている件について
「(社名は)全然知らないね。聞いたことがない」
と話されたらしい。
DeNAを知らない方が、新聞社のトップに君臨しておられる。
ちょっと驚いた。

さらに、会長は
「本当は松下とかソニーとか日立とか、ああいう安定した一流企業が(球団を)持ってくれるのがいちばん望ましいがね。そうでなけりゃ、朝日新聞だよ」
ともおっしゃったらしい。
もう、松下ではなくパナソニックなのだが、そのこともご存知ないのだろうか。
また、かつての大企業がいつまでも安定しているとお考えになっておられるところも、大いに時代とずれている。

渡辺会長の言葉を引用したのは、会長を皮肉ることが目的ではない。
そうではなく、もっとプロ野球の経営に特化した人物に球団経営を担わせるべきと考えるのである。
失礼ながら、重鎮とされるようなお年を召した方々が、親会社からふらりと来られても、プロ野球の経営はうまくいかない。
オーナー会議などの状況を見ても、それは明らかであろう。

プロ野球を守り続けていくために、意欲と能力を持った経営者の登場を望みたい。
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