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福岡ソフトバンクホークス Bクラス転落の衝撃 [ヨモヤ]

プロ野球ファンの楽しみの一つに、
「史上最強チームはどこか?」
を考えるということがある。
こうした論争を行う場合、通常は一年こっきり強かったチームは含まない。
少なくとも3年以上、強くあり続けたチームを史上最強と呼ぶことが多い。

この論争で挙げられるのは、
川上監督のもと、ONを擁してV9を達成した巨人、
9年間で8回のリーグ優勝、6回の日本一を飾った森監督時代の西武ライオンズ、
3年連続で日本一となった三原監督率いる西鉄ライオンズ、
こちらも3年連続で日本一となった上田監督時代の阪急ブレーブス、
といったチームである。
昨年の日本シリーズで巨人を4タテで下し、7年間で6度目の日本一に輝いたソフトバンクも、
歴代の強豪チームに勝るとも劣らないとうたわれた。
まさか1年後にこんなことになっているとは誰が予想しただろう。

今年のソフトバンクは不運の連続だった。
主力選手を次々に怪我で欠き、
オリンピックの影響によりキューバの選手たちが長期で離脱した。
しかし、どんなことがあったにしても、最後は帳尻を合わせてくるものと多くの人が思っていただろう。
なんやかんや言って、森とモイネロが返ってきたら、悪くても3位には入るんでしょ、と。

だが、今年のソフトバンクは一向に上向かなかった。
救援陣は崩壊し、
打撃陣も湿りっぱなしだった。
負けるとそう見えてしまうものだが、
なんとなく全体に覇気がないように感じられ、
工藤監督の長期政権によるひずみが表面化したようにも思えた。

ソフトバンクの強さは、
主力選手のレベルの高さはもちろん、
激しい競争の中から次から次へと出てくる控え選手の層の厚さにもあったのだが、
今年は誰かの不調をカバーすることができず、
連鎖反応的に沈んでいった。

どんなに強いチームにも、衰えるときが来る。
今年のソフトバンクの負け方は衝撃的だったが、
いつかこんなシーズンがあるのは当然ともいえる。

ソフトバンクは来シーズン再出発することになる。
野球ファンとしては、
工藤監督時代の、圧倒的に強かったソフトバンクをしっかり覚えておこう。
「史上最強チームはどこか?」
という論争になったときに、しっかり議論できるように。

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