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今年も名勝負を期待したい 秋の天皇賞 [ヨモヤ]

1983年まで、秋の天皇賞も春と同じく3200mの距離で争われていた。
今の感覚では、春も秋も同じ距離でやってもどうだったんだろうと思うが、
当時は、長い距離をしっかり勝ち切る馬が最強とされていたのだろうか。

2000mになって最初の勝ち馬が三冠馬のミスターシービーだったことで、レースの箔がついた格好であろうか。
以来、秋天では数々の名勝負が繰り広げられてきた。

個人的には、オグリキャップがタマモクロスとスーパークリークに敗れ、2年連続で2着になったレースがどちらも印象深い。
1991年には、武豊が乗ったメジロマックイーンが、2着以下をぶっちぎってゴールしながら「世紀の降着」となった。
2005年には、上皇明仁・上皇后美智子が来場されているなか、ヘブンリーロマンスが勝利するという出来過ぎた出来事もあった。
2008年にダイワスカーレットとの大接戦の末にウォッカが勝った一番は、史上最高のレースと思っている人も少なくないだろう。

ほかにも、サイレンススズカの悲劇や、レッツゴーターキンの衝撃、ジャスタウェイのぶっちぎりなど、いくらでも思い出が語れる。

今年も、名勝負が予感されるメンバーがそろった。
3強と呼ばれる馬が、3歳、4歳、5歳と、世代を代表しているところも興味深い。

3歳代表は、皐月賞馬エフフォーリア。
ダービーも鼻差の2着だから、堂々の世代代表と言える。
4歳代表のコントレイルは、昨年無敗で3冠を制した馬。
年内引退とのことだが、今回のレースで真価が問われる。
5歳代表は、GⅠ5勝を誇るグランアレグリア。
府中では、アーモンドアイを子ども扱いしたレースもあった。

3強で決まれば、馬券的な妙味はないが、レースとしては盛り上がる。
一方、3強などと言われているときに、その3頭で決まることはむしろまれだから、思わぬ波乱があるかもしれない。
天気は若干微妙らしいが、極端な馬場の悪化には至らないだろう。
今一つ盛り上がりに欠けた総選挙のもやもやを吹き飛ばすような好レースを期待したい。

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できることは悔いのない選択をすること [ヨモヤ]

衆議院議員選挙の投票日が目前に迫った。
10月21日付のブログに
「ここまでのところ まるで高揚感のない総選挙」
と書いた。
その時は、これから盛り上がってくるかもしれないという期待を持っていたのだが、
そうはならなかった。
なぜなら、
どちら側からも、
魅力的な提案がなされていないように感じるからである。
こうなってほしい、
こんな世の中になるかもしれない、
この方たちに託したい、
というワクワク感を持てずにいる。

各政党は、
有権者の顔色を見ながら公約を作っているのだと思う。
今回、実に残念な公約が並んでいるが、
こうなってしまったのも、
「みなさんは、こういう公約がお望みなんでしょ」
と各政党に思われてしまったからだろう。
そう考えると、魅力的な提案がなされていないのも、
私たちの責任であるのかもしれない。

できることは、せめて悔いのない選択をすることである。
どの政党を選ぶにしても、
どの候補を推すにしても、
納得して票を投じたい。
もし棄権される方がおられるとしても、
それが悔いの残らない選択であることを願う。
「どうせ」とか「変わり映えしないから」といった理由でせっかくの票を入れないのは、
なんというかもったいない。

次の選挙では、各政党からいい公約が出されることを祈りたい。
そのためには、政党を批判しているだけでは仕方がないのだと思う。
自分たちが、しっかり考えないと。

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映画評 「燃えよ剣」 [映画評]

原作は、ご存知司馬遼太郎さんのベストセラー小説。
土方歳三を主人公に、幕末の動乱を描く。
1966年版以来54年ぶりの映画化とのことである。
本来、去年の5月に公開の予定であったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期となり、
1年半遅れでの公開となった。

新選組結成前から、
戊辰戦争での五稜郭の戦いまでを描く大河作品。
新選組の面々に加え、
幕府側、
倒幕側、
と登場人物も膨大。
これを2時間半に押し込めるのはなかなか至難だが、
本作では短いエピソードをパンパン入れていくことでこれをこなしている。
結果、表面的な描写になっているきらいは否めないが、観ている側は飽きないでいられる。
史実がどうのと突き詰めるのは、ちと野暮だと思う。
私は思った以上に楽しめた。
ただ、新選組や幕末の歴史について多少の予備知識があった方がいいかもしれない。

土方歳三役に岡田准一さん。
いつもながらの切れ味であり、剣の達人という設定に強烈な説得力を加えていた。
近藤勇役に鈴木亮平さん。
ぴったりの配役である。
沖田総司役の山田涼介さん、芹沢鴨役の伊藤英明さんもはまっていた。
岡田以蔵役の村上虹郎さんも短い登場時間で鮮烈な印象。
藤堂平助役に金田哲さん、山崎烝役に村本大輔さんと、お笑いからのお二人が重要な役どころを演じられていた。

いろどりとして、土方と柴咲コウさん演じるお雪とのロマンスが描かれる。
無くていいように思ったが、殺伐としたシーンだけで150分というのもしんどかったかもしれない。

監督は、原田眞人さん。
現在72歳ということだから、この映画を撮っているときはギリギリ60代だっただろうか。
本作では脚本も務められており、いやはや凄いパワーである。

「燃えよ剣」は、熱に満ちた時代劇。
エピソードが細切れ過ぎたり、
登場人物の描き方が一面的に過ぎたり、
といった面はあるが、監督・出演者の思いにほだされる。
時代劇の持つ力を再認識できる作品でもある。

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MVPより希少価値 大谷がコミッショナー特別表彰を受賞 ~過去の受賞者は、ボンズ、クレメンス、グリフィーJr,、リベラ、ジーター、イチローなど ~ [ヨモヤ]

エンゼルスの大谷翔平が、大リーグ機構から「コミッショナー特別表彰」を受けた。
この賞は歴史的な功績を残したチームや個人に贈られるもので、毎年選ばれるものではない。
特筆すべき大記録を打ち立てた場合や、
よほどの功績を積み重ねたとみなされた場合のみに選ばれるという栄えある賞である。

ちなみに、過去の受賞者は以下のとおり。
マーク・マグワイア 1998年受賞
サミー・ソーサ   1998年受賞
トニー・グウィン  2001年受賞
カル・リプケン   2001年受賞
シアトル・マリナーズ2001年受賞
バリー・ボンズ   2002年受賞
リッキー・ヘンダーソン 2002年受賞
ロジャー・クレメンス  2004年受賞
イチロー  2005年受賞
ロベルト・クレメンテ 2006年受賞
レイチェル・ロビンソン 2007年受賞
ケン・グリフィーJr.   2011年受賞
マリアノ・リベラ  2013年受賞
デレク・ジーター  2014年受賞
ビン・スカリー   2014年受賞

選手が13人、チームが1回、選手以外が2人という内訳。
選手として選ばれた13人は、野球ファンなら知らない人はいないだろうという超ビッグネームばかり。
まさに、MVP以上の栄誉と言っていいと思う。
チームとして選ばれた2001年のシアトル・マリナーズは、約100年ぶりにシーズン116勝という勝ち星を積み重ねたことが評価された。
選手以外からは2人。
お一人のレイチェル・ロビンソンさんは、有色人種選手の先駆けとなったジャッキー・ロビンソンの奥さん。若者への奨学金を交付している財団を運営していることも評価されたようだ。
もう一人のビン・スカリーさんは、ドジャースの専属実況アナウンサーで、「20世紀で最も偉大なスポーツ・アナウンサー」「ロサンゼルスの声」などと呼ばれる方らしい。

大谷はまだ27歳。
若くしてレジェンドたちと肩を並べた格好である。
今年の活躍はそれにふさわしい。
まさに、歴史に残る一年だった。
大谷の野球人生はまだまだ続くが、
今シーズンの活躍だけで不朽と言っていいと思う。

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映画評 「かそけきサンカヨウ」 [映画評]

コロナ禍にあっても、ドシドシ映画を撮っている今泉力哉監督。
2021年に公開される映画は、「街の上で」「あの頃。」に続いて3作目。
それぞれ違う題材を今泉監督流に料理されている。
どれも、なんとも言えない空気感がある。

本作は、窪美澄さんの同名短編小説を映画化したもの。
「サンカヨウ」とは、メギ科の多年草で(メギ科ってなんだ?)、
水に触れると花びらが透明になる性質を持つ、珍しい植物である。
「かそけき」は、漢字で書くと「幽けき」であり、
今にも消えてしまいそうなほど、薄い、淡い、という意味。
そのとおり映画も、実に淡々と進む。
なんだか往年の日本映画のよう。

悪い人、
嫌な出来事、
などは起こらず、
もちろん多少のあれこれはあるものの、
静かに時が流れていく。
家族の微妙な感情のもつれやほどけが、ふんわり描かれ、
事件は起きないのに、見ていて退屈しない。

志田彩良さんが主演。
清々しい演技だったが、志田さんは22歳。
中学生から高校生の役はちょっとだけしんどい。
お相手の鈴鹿央士くんも21歳。
童顔だからなんとかなるが。
志田さんの父役に井浦新さん。
私の中ではいつまでも「ピンポン」のスマイルだが、今や第一線の俳優さんである。
中井友望さん、鎌田らい樹さんなどの若手俳優陣がみずみずしくてよかった。

「かそけきサンカヨウ」は、日本映画らしい小品。
芸術の秋にしっとり観るのにぴったりの作品である。

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福岡ソフトバンクホークス Bクラス転落の衝撃 [ヨモヤ]

プロ野球ファンの楽しみの一つに、
「史上最強チームはどこか?」
を考えるということがある。
こうした論争を行う場合、通常は一年こっきり強かったチームは含まない。
少なくとも3年以上、強くあり続けたチームを史上最強と呼ぶことが多い。

この論争で挙げられるのは、
川上監督のもと、ONを擁してV9を達成した巨人、
9年間で8回のリーグ優勝、6回の日本一を飾った森監督時代の西武ライオンズ、
3年連続で日本一となった三原監督率いる西鉄ライオンズ、
こちらも3年連続で日本一となった上田監督時代の阪急ブレーブス、
といったチームである。
昨年の日本シリーズで巨人を4タテで下し、7年間で6度目の日本一に輝いたソフトバンクも、
歴代の強豪チームに勝るとも劣らないとうたわれた。
まさか1年後にこんなことになっているとは誰が予想しただろう。

今年のソフトバンクは不運の連続だった。
主力選手を次々に怪我で欠き、
オリンピックの影響によりキューバの選手たちが長期で離脱した。
しかし、どんなことがあったにしても、最後は帳尻を合わせてくるものと多くの人が思っていただろう。
なんやかんや言って、森とモイネロが返ってきたら、悪くても3位には入るんでしょ、と。

だが、今年のソフトバンクは一向に上向かなかった。
救援陣は崩壊し、
打撃陣も湿りっぱなしだった。
負けるとそう見えてしまうものだが、
なんとなく全体に覇気がないように感じられ、
工藤監督の長期政権によるひずみが表面化したようにも思えた。

ソフトバンクの強さは、
主力選手のレベルの高さはもちろん、
激しい競争の中から次から次へと出てくる控え選手の層の厚さにもあったのだが、
今年は誰かの不調をカバーすることができず、
連鎖反応的に沈んでいった。

どんなに強いチームにも、衰えるときが来る。
今年のソフトバンクの負け方は衝撃的だったが、
いつかこんなシーズンがあるのは当然ともいえる。

ソフトバンクは来シーズン再出発することになる。
野球ファンとしては、
工藤監督時代の、圧倒的に強かったソフトバンクをしっかり覚えておこう。
「史上最強チームはどこか?」
という論争になったときに、しっかり議論できるように。

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映画評 「CUBE 一度入ったら、最後」 [映画評]

いきなり言ってしまうが、
「CUBE 一度入ったら、最後」は、
「はあ、なんでこうなっちゃうの」的、残念至極な作品であった。
1997年に撮られたカナダの映画のリメイクで、
もとの作品については、細部は覚えていないが、面白かった記憶だけはあるのだが、
本作については、なにもかもあっという間に忘れるが、面白くなかった記憶だけは残るだろう。
わざわざよその国の傑作をリメイクしてこれとは。
とほほほ。

設定は多くの方がご存知のことと思うが、
立方体の部屋がつながる空間に閉じ込められた男女数名が決死の脱出に挑む、
というもの。
閉じ込められた人間たちにつながりはなく、
なぜ閉じ込められたのか、どうやって閉じ込められたのかも不明。
この大掛かりな建物を、
誰が建てたのか、なんの目的で閉じ込めているのかも不明。
オリジナル版は、低予算にもかかわらず、世界で大ヒットを記録し、
アイデア一発で世界を驚かせた伝説的な作品である。

主演の菅田将暉さんがインタビューに答えているところによれば、
「最初は、海外のチームが日本版の『CUBE』を、日本の文化に合わせた密室劇として撮るという話だった」
のだそうだ。
それがコロナの影響で来られなくなって、ということらしいが、当初の予定どおりならこんな惨劇にはならなかったのだろうか。

このところの日本映画は、
虐待やいじめを描くのが規定演技のようになっている。
「CUBE」は設定自体が閉鎖環境なので、それでもう十分なのに、
閉じ込められた人の背景まで閉塞状況として描く。
しかもその背景が、規定演技に沿ったありがちかつペラペラなものだから、
かえって緊張感がなくなり、ジメジメベタベタしたものだけが残る。

謎解きの面白さもなく、
協力して切り拓いていく爽快感もない。
ついでに言えば、星野源さんによる主題歌もよろしくない。
「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」を文字ったようなタイトルもよろしくない。

菅田将暉さんが主演。
どうしてこの仕事を受けてしまったのかしら。
杏さんは、そういう役だから仕方がないのだろうが、最初から最後まで同じ表情。
斎藤工さん、吉田鋼太郎さん、岡田将生さんが熱演されているが、この映画では頑張れば頑張るほど悪い方向に行ってしまう。

メガホンを取ったのは、清水康彦さん。
「MANRIKI」では挑戦的な作品にひかれるところもあったのだが、本作はあんまりである。
作品があんまりなのは、当然ながら監督の責任に帰結する。

「CUBE 一度入ったら、最後」は、年間でも上位クラスのハラホロヒレハレ作品。
傑作のリメイクなのだから、傑作にはならなくても、まあまあくらいには仕上げてほしかった。
日本映画の行く末が心配になってしまう一作であったが、
日本映画の危機を伝える意味では意味のある作品なのかもしれない。
とでも考えないとやりきれない。

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最強クラスの野手の渡米は久しぶり 鈴木誠也がメジャー移籍との報道 [ヨモヤ]

このところ、日本人メジャーリーガーの苦戦が続いている。
大谷を別格とすれば、
2021年シーズンは投手も野手も厳しい一年だった。
投手陣では、
ダルビッシュが8勝11敗、
前田健太が6勝5敗、
菊池雄星が7勝9敗、
有原航平が2勝4敗、
といった具合である。
メジャー1年目の沢村拓一がセットアッパーとして5勝1敗の成績を残して気を吐いたが、
盤石の地位を築いたとまでは言えない。
野手陣では、
筒香嘉智が打率.217、本塁打8
秋山翔吾が打率.204、本塁打0
と、こちらも不本意なシーズンだった。
筒香はシーズン終盤に見せ場を作ったが、1年間通した数字は胸を張れるものとはとても言えない。

そんな折、
広島の鈴木誠也が今冬にもポスティング・システムでメジャー挑戦する可能性が高くなったとの報道がなされている。
メジャーのかなりの数の球団が興味を示しているとも伝えられている。

日本人選手のメジャー挑戦はそれほど珍しくなくなっているが、
移籍当時
キャリアのピークであり、
かつ日本球界最高レベルにあった野手、
となると、イチロー、ゴジラ松井以来のことになると思う。
失礼ながら他の選手は、
やや成績が下り坂になっていたり、
日本で一流ではあってもトップというにはもう一息だったり、
という段階での移籍だった。

鈴木誠也は、侍ジャパンの4番打者であり、
現在セ・リーグの首位打者であり、ホームラン数も2位。
さらに守備も球界トップクラスである。

2016年からセを3連覇した広島カープだったが、
2019年からは3年連続で優勝を逃している。
ここでさらに不動の4番に抜けられては、痛手はあまりにも大きいが、
報道では球団も容認に傾いているという。

現役最強クラスの選手がメジャーに渡る。
さみしい気持ちもあるが、
広島ファンではない身としては楽しみの方が大きい。
果たして移籍は実現するだろうか。

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忘年会・新年会という習慣自体に変化の兆し [ヨモヤ]

東京商工リサーチが実施した企業向けアンケート調査によれば、
緊急事態宣言やまん延防止等重点措置に関係なく忘年会、新年会を「開催しない」と回答した企業が、
70.4%に達したとのことである。
「開催しない」と答えた企業を規模別にみると、
大企業が78.9%、
中小企業が68.9%と、
大企業の方が忘年会・新年会を控える空気が濃いことがわかる。

忘年会・新年会を必須としなくなっている空気はコロナの前からあった気がする。
その兆候として、
以前は、どちらも行う企業が多かったように思うが、
近年は、どちらかだけというところが増えてきていたのではないだろうか。
さらに、
できれば参加したくない、
という気持ちを持っていた職員も少なくなかったのかもしれない。

来年、再来年とコロナがさらに落ち着き、
インフルエンザ並みの病気になったとしても、
以前のように活発に忘年会・新年会が行われることはないのではないだろうか。
習慣自体が変わったように感じられるからだ。
もちろん、去年・今年よりは戻るだろうけれど。

しかし、
外で美味しく食事をしたい、
気の合う仲間と飲み語らいたい、
といった需要が消失することはありえない。
大人数から少人数へ、
飲み放題の大騒ぎから美味しいお酒をじっくりと、
への転換が進んでいくのではないだろうか。
飲食業界としては痛い流れかもしれないが、
それに対応していくしかない。

考えようによっては、個々に見れば、
飲み放題付きで3,000円といった宴会より、
利幅が取れる客が増える可能性がある。
ただし、選別は厳しくなるだろう。
コロナが落ち着いた後が、飲食業界にとって本当の正念場になりそうだ。

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映画評 「劇場版 ルパンの娘」 [映画評]

私は雑食的に日本映画を観るようにしている。
単館系のちとマニアックな作品も観るし、
もちろん大作も観るし、
真面目な映画ファンが眉をひそめそうなドラマの映画化も観る。
だって、観てみないと面白いかどうかわからない。

ドラマの映画化にハズレが多いことは十分に承知している。
それはたまたまそうなるのではなく、
構造的にそうなってしまうのだと思う。
しかし、稀に、ごく稀に、成功例もある。
例えば、「踊る大捜査線」の一本目は素敵な娯楽作に仕上がっていた。
「コンフィデンスマンJP」もそれなりに楽しかった。
だから、偏見無く観ようと思っている。

そんな私だが、本作については、
ドラマ版に全く興味が持てず、一度も観たことがなかったうえ、
予告編も全く面白そうではなかったので、
観るつもりはなかった。
しかし、Yahoo!のユーザーレビューは妙に好評。
監督が、「テルマエ・ロマエ」「翔んで埼玉」で楽しませてくださった武内英樹さんだし、
予告編がイマイチでも、ひょっとしたら面白いのかもしれない。
わかりました。
食わず嫌いはいたしません。

しかして・・・。
いやはや。
本作を観て、「面白い」と思えるような境地には達していない。
チープで、安易で、ワクワク感がまるでないストーリー、
すべり続けるギャグ(すべらせているのだろうけれど)。
B級の面白みがあるわけでもなく、ただただユルイ。
あちこちにいろいろなパロディが散りばめられているのだが、本編の出来がほにゃほにゃではパロディを楽しむには到底いたらない。
馬鹿馬鹿しさを愛でる作品などだとわかっていても、それでも少しも楽しめない。
いや、いくらなんでも。

主演は深田恭子さん。
どんなにひどい映画でも深田さんが輝いていればそれでいいとも言えるが、本作ではそれもなく。
深田さん自身の体調の問題もあったのだろうか。
渡部篤郎さん、小沢真珠さんらが楽し気に演じられていて、それはそれで愉快ではあるが、映画として観るとさすがに。
橋本環奈さんはもったいない使われ方。
観月ありささんは、輪をかけてもったいない。

「劇場版 ルパンの娘」は、いやはやなんとも。
ただし、Yahoo!などのユーザーレビューが当てにならないという見本にするには絶好なので、そうした社会的な意味を果たしているとは言える。

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