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映画評 「ラプラスの魔女」 [映画評]

『ヤッターマン』の三池崇史監督と櫻井翔が再び組んだ、と言われても、ファンを含めてポカンだろうが、とにかくそのコンビによる作品。
観た人の評価は軒並みよくないようだが、観てみなければわからない。

観てみて、確かに面白くなかった。
ユーザーレビューが悪くても意外と面白い映画もあるのだが、この映画に関しては意見が一致した。

自然現象を使って殺人が可能なのか、
特殊な才能を持った人間が、予測によって完全犯罪を起こせるのか、
刑事と大学教授が組んで謎を解いていけるのか、
など、観る前はそれなりに興味を感じていたのだが、内容はさっぱり。

辻褄の合わないことばかりだし、
登場人物の行動もイチイチ変てこりん。
クライマックスに向けてどんどん陳腐な流れになっていき、
散々盛り下がった中で終了。
いやはや。
櫻井翔さん演じる主人公も、まるで役に立たないし、おとぼけが売りというわけでもなく。
三池監督に向いている題材とも思えなかったが、そのとおりの噛み合わなさだった。

出演は櫻井さんのほかに、広瀬すずさん、福士蒼汰さん、豊川悦司さん、玉木宏さん、佐藤江梨子さんなど。
広瀬すずさんは、去年アカデミー賞の最優秀助演女優賞を獲得された。
しかし、この映画では誰がどう演じてもどうなるものではなく。
福士蒼汰さんと豊川悦司さんは、思い切り漫画チックなやり取りを延々とさせられるという拷問を受けられていた。
ああいうとき、現場はどんな空気になるのだろう。

それにしても、どうしてこういう映画が生まれるのだろう。
大の大人が何十人も集まって、
それなりのお金を集めて、
大真面目に取り組んでこの出来上がり。

櫻井さんは、舞台挨拶か何かで「シリーズ化もあり得る」とコメントされたらしい。
櫻井さん的には、納得できる仕事だったのだろうか。
いや、まさか。単なるリップサービスだろう。
他の出演者はどんな気持ちなのだろう。
「ちはやふる」「怒り」「三度目の殺人」といい映画にもたくさん出ている広瀬さんは、こういう映画のときどういう思いで演じるのだろう。
三池監督は、出来上がった作品を観てどう思っているのだろう。

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