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シルヴァーソニック号の次走が楽しみ [ヨモヤ]

5月1日に行われた伝統の第165回天皇賞は、
菊花賞馬タイトルホルダーが堂々の逃げ切り勝利を収めた。

鞍上の横山和生騎手は中央のGI初優勝。
これで、祖父の富雄元騎手、父の典弘騎手に続き、
史上初めて親子3代で天皇賞・春制覇を果たしたことになる。
弟の武史騎手も去年GⅠ競走5勝と大ブレイクしており、横山家の活躍は目覚ましい。

ただしこのレース、
タイトルホルダーや横山和騎手以上に競馬ファンの注目を集めた馬がいた。
オルフェーヴル産駒のシルヴァーソニック号である。

シルヴァーソニックは外枠の17番からスタート。
だが、早々に川田将雅騎手が落馬し、「カラ馬」状態で走ることになってしまった。

カラ馬の方が身軽に走れるという利点はあるが、騎手なしではペース配分がわからない。
お馬さんは、今日のレースが何メートルなのかわかっていないから、
最初から思い切り走ってばててしまったり、
どこがゴールかわからないから逸走してしまったり、
というのがカラ馬でのよくあるパターン。
しかしシルヴァーソニックは、馬群でしっかり折り合い、
ゴール前でひと踏ん張りまでしてみせた。
堂々の2着入線。
見事なレースぶりだった。

ここまででも、競馬ファンの誰もが注目するGⅠ競走で起きたことだから、大きな話題になる。
しかし、シルヴァーソニックのパフォーマンスは止まらなかった。
ゴールするまではお利口さんだったのに、ゴール後に暴走。
馬場外側にある柵に直進し、
そこを走り高跳びの背面飛びの要領で飛び越えようとして失敗、
一時、意識を失ったような状況になってしまったのである。
そこで大きな怪我があったら洒落にならないところだが、
しばらくすると、何事もなかったかのようにケロリと立ち上がり、
素直に馬運車に乗り込み、消えて行った。

検査結果では、川田騎手もシルヴァーソニック号も異常なし。
なんともほっこりする時間であった。

稀代の癖馬だったお父さんのオルフェーヴルとも重なり、
シルヴァーソニックは、ちょっとしたアイドルホースの仲間入りである。
次走、どんなレースを見せてくれるのか楽しみ。
ちゃんと走るもよし、
もちろん勝つもよし、
元気のいいところを見せてくれればそれもよしである。

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