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映画評 「マイホームヒーロー」 ~ 心配していたとおりの残念さ ~ [映画評]

正直、予告編からあぶない予感はしていた。
テレビドラマの映画化ということで危険な香りもしていた。
観てみなければわからないから劇場に足を運んではみたものの、
心の準備はしていた。
しかし、それでもやはり、ため息。
ドラマを映画にしたときの典型的な残念例。
いい映画を作るという執念がどこにも漂わない。

原作は、「週刊ヤングマガジン」連載の人気コミック。
映画は、悪い意味で漫画。
きっと原作はもっとちゃんとした作品なのだと思う。

佐々木蔵之介さん演じる主人公が、趣味で推理小説を書いているということで、
その知識がどこかで活かされるのかと思いきや、不用意かつ行き当たりばったりの行動の連発。
最後の最後まで。
娘役の齋藤飛鳥さんは、お元気にされていた。
主人公の妻役の木村多江さんは、役割を果たされていた。
どんなに俳優陣が頑張っても、この脚本と演出では報われない。

ドラマの映画化、となると、往々にしてこうして作品が生まれる。
何がいけないのだろう。
どうしてこうなってしまうのだろう。
佐々木さんクラスの俳優さんになれば、
撮っている段階で、
「駄目だ、こりゃ」
と思ったりしないのだろうか。
思ったのなら、「ここをこうしたら」とか言わないのだろうか。
俳優はそういう出過ぎた真似をしたらいけないのだろうか。
俳優ができないのなら、誰かがそれをやらないのだろうか。

割と序盤でこの映画には見切りをつけることとなってしまったので、
どうしてこういう映画が生まれてしまうのかということの方に思考が移ってしまった。
人間って不思議だ。
こういう作品が生まれてしまう、
組織って謎だ。
これが放置されしまう。
とか、関係ない思考で時間を潰してみた。
ふう。

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