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「鬼滅の刃」で株式も学んでしまおう [経済を眺める楽しみ]

「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」がとんでもないヒットになっている。
平日の初日での興収、
土日2日間での興収、
公開後3日間での興収、
いずれも新記録。
それもこれまでの記録をはるかに上回るとんでもない数字であった。

この記録破りの大ヒットが企業の株価にどのような影響を与えているか。
株式市場を見るのにいい材料になると思う。

鬼滅を配給しているのは東宝。
さてどう動いたか。
超ヒットの報を受け、月曜日は順調に上昇した。
先週金曜日の終値4,475円から月曜日の終値は4,675円。
200円の上昇となり、このことは一般ニュースにも取り上げられた。

月曜日以降も客の入りは順調で、メディアもガンガンあおった。
株価も勢いに乗って上昇かと思うと、
火曜日は155円安、
水曜日も75円安と続落、
結果、先週金曜日の水準も割り込んでしまった。
いわゆる「材料出尽くし」というやつであろうか。
土日の大ヒットと月曜日の株高を見て、
「えいやっ」と飛び乗った人は、現段階では高値つかみになっている。

そもそも東宝の株価は、鬼滅公開以前にかなり上昇していた。
8月の頭には3,100円くらいだったから、1,500円近く上がっていたことになる。
これは、「今日から俺は!!劇場版」などの予想以上の大ヒットにより業績の上方修正が見込まれたことに加え、
もちろん鬼滅期待が高かったからであろう。
つまり、先週の段階で、鬼滅のヒットは「織り込まれていた」ということになる。

では、今後の東宝の株価はどうなるだろう。
3,000円近辺で買った人たちとしては、すでにかなりの利が乗っているので、売りにかかってくるかもしれない。
一方、鬼滅のヒットは織り込まれていたといても、さすがに200億円級になるとは予想されていなかっただろうから、これから一段高になる可能性もある。
このあたりをどう読むかはそれぞれの判断となる。

東宝ではなく「鬼滅関連銘柄」を狙う手もある。
アニメを制作したユーフォーテーブルが上場していればここがど真ん中だが、残念ながら未上場。(それどころか有限会社)
市場では、「鬼滅の刃」の缶バッジなどを販売しているエディア(3935)、
キャラクターを商品化しているエスケイジャパン(7608)あたりが注目されている。
ただし、こちらもすでにかなり物色された後であることには注意したい。

「鬼滅の刃」レベルの社会現象を起こす映画は稀である。
これを機会に映画全体にも注目が集まるといいし、
ついでに株式投資にも関心が高まるといい。
経済に関心を持つ入口として、株式は絶好だと思うから。
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