「村神様」以上に「きつねダンス」を楽しんだ

今年を代表する言葉を選ぶ「現代用語の基礎知識選　2022ユーキャン新語・流行語大賞」が発表され、
大賞には「村神様」が選ばれた。
トップ10は、
キーウ
きつねダンス
国葬儀
宗教２世
知らんけど
スマホショルダー
てまえどり
村神様
Ｙａｋｕｌｔ（ヤクルト）1000
悪い円安。

選考委員特別賞に、
「青春って、すごく密なので」
が選ばれた。

「新語・流行語大賞」がピンと来ないのは毎年のこと。
多くの人が今年も突っ込んでいると思うが、それはそれとして、
個人的には「きつねダンス」が入ったのが嬉しい。
村上のホームラン以上に楽しませてもらったので。

ご存知ない方もおられるかもしれないが、
「きつねダンス」は、プロ野球日本ハムの「ファイターズガール」が、
「みみカチューシャ」と「しっぽ」を付けて踊るパフォーマンスダンスのこと。
原曲はノルウェーの男性コメディアン兄弟デュオ「Ylvis」の「The Fox」という曲。
キタキツネをモチーフとした日本ハムマスコットキャラクター「フレップ」にちなんだもので、
親しんでもらえればいいなとは思っていただろうが、
流行らせるつもりなど全くなかったのではないだろうか。

なんというか、素朴な感じがいい。
キレキレのチアダンスではないし、
ファイターズガールの皆さんも親しみが持てる方ばかり。
手のふりだけで参加できるので、球場で一体となれるのもいい。
YouTubeの「パーソル パ・リーグＴＶ」で毎日のように見てしまった。

今年の日本ハムは、ＢＩＧＢＯＳＳ効果が期待されたもの、
チームの成績は悪いし、
お客さんもちっとも入らなかった。
そんななかでの「きつねダンス」は、ほんのりとした希望だった。

プロ野球では、
勝つのが最高のファンサービス、
と言われたりする。
一理あるが、球場に足を運ぶ理由、
野球に興味を持つ理由はいくつあってもいい。
野球はわからないけど球場には行きたい、
というお客さんが増えるのは、きっといいことだ。