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経営者が占う今年の株価 [経済を眺める楽しみ]

日本経済新聞元旦号の恒例企画
「経営者が占う20××年 株価・景気」。
今年も、ニトリの似鳥会長、信越化学工業の金川会長、ユニ・チャームの高原社長など、
そうそうたる面々が株価や景気を予想されている。

ちなみに、これまでの日経平均株価予想についての経営者の予想平均値と結果を振り返ると、

2016年の予想は、高値22,300円 安値18,000円、
実際には、高値19,600円、安値14,800円、
2017年の予想は、高値21,750円、安値17,500円、
実際には、高値23,400円、安値18,200円、
2018年の予想は、高値25,440円、安値21,200円、
実際には、高値24,448円、安値18,948円、
2019年の予想は、高値23,925円、安値19,110円、
実際には、高値24,091円、安値19,241円、
2020年の予想は、高値25,450円、安値21,625円、
実際には、高値27,602円、安値16,358円だった。
2021年の予想は、高値28,900円、安値23,875円、
実際には、高値30,795円、安値26,954円。

といった塩梅である。

2019年がやたらと高い精度になっているが、
それ以外の年は上にも下にも外している。
ちなみに去年はどうだったかというと、
2022年の予想は、高値32,850円、安値27,175円、
実際には、高値29,388円、安値24,681円)。
強気に見過ぎていた結果となった。

元旦に記事が載るということは、
この予想を聞いているのは昨年中ということになる。
その段階で一年の株価を見通すというのは、いかに大物経営者でも不可能ということだろう。
読むほうも、当たるも八卦くらいの感じで楽しむべきだろう。

2023年予想の高値の平均は、31,200円だった。
20人中19人が30,000円以上になることを予想しており、
かなり強気に見ていることがわかる。
しかし、去年の予想も32,850円と強気だったことも忘れてはならない。

安値の平均は、25,350円。
発射台が低いだけに、去年より低い数字となった。
多くの人が3月くらいまでに安値を付けると見ていて、
年末に向けて株価は騰がると予想している。

ただし、年末に向けて株価が騰がると予想するのはいつものこと。
おそらく、しり上がりに伸びてほしいという願望も入るのだろう。
実際には、年末になれば騰がるというものではないので、こちらも注意が必要。

株価については、一年後どころか、明日のこともさっぱりわからない。
だから、予想は予想として、
当たるか当たらないかではなく、
そういう考えもあるね、
という感じで参考にとどめておくべきだろう。

相場格言どおり、
「卯は跳ねる」
という年になればいいのだが。

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