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映画評 「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」 [映画評]

「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」が、大ヒットスタートを切った。
公開から3日間で興行収入は22.3億円。
22億円といえば、この段階ですでに立派なヒット作である。
ちなみに初動の規模感としては、
「すずめの戸締まり」が18億円、
「ONE PIECE FILM RED」が22億円、
「THE FIRST SLAM DUNK」は12億円。
それぞれ、公開時期などが違うので単純な比較に意味はないが、
22億円という数字の大きさはわかる。

「ハイキュー!!」は、原作は未読であるが、テレビアニメを観てきた。
超能力バトルにならない真面目なスポーツ漫画であり、
登場人物の背景やつながりが丁寧に描かれ、それが伏線となって試合中に効いて来る。
バレー好きな人にはズバズバ刺さるだろうし、
あまりバレーを見ない人でも十分に楽しめる。

ただ、描写が細かいがゆえに、
背景が丹念に描かれるがゆえに、
1試合が長くなる。
それは悪いことではなく、それが「ハイキュー!!」なのだが、
映画では十分な尺が取れない。
上映時間が85分と短めなこともあり、
「ハイキュー!!」のよさが消えてしまわないか心配した。

観た感想としては、心配は当たってしまった。
まあまあ面白いのだが、
その面白さはテレビシリーズには及ばない。
映画がテレビに及ばないのはちょっと残念。
もちろん、映画には映像や音響の迫力があるので、
それである程度はカバーできていたものの。

大ヒットスタートでわかるように、この映画、原作ファンからのウケも悪くないようだ。
なら、いい。
原作ファンではなく、
テレビよりもっと濃密なものを観たいと思っていた私としては、
ううむ。
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