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いい映画っぽい映画が評価される日本アカデミー賞 [映画評]

日本アカデミー賞が発表された。
結果は以下のとおり。

最優秀作品賞
「ゴジラ-1.0」(予想的中)

最優秀アニメーション作品賞
「君たちはどう生きるか」(予想的中)

最優秀監督賞
ヴィム・ヴェンダースさん(私の予想は山崎貴さん)

最優秀主演男優賞
役所広司さん「PERFECT DAYS」(私の予想は鈴木亮平さん)

最優秀主演女優賞
安藤サクラさん「怪物」(私の予想は杉咲花さん)

最優秀助演男優賞
磯村勇斗さん「月」(予想的中)

最優秀助演女優賞
安藤サクラさん「ゴジラ-1.0」(私の予想は松坂慶子さん)

受賞された皆さん、おめでとうございます。
今後とも、いい映画を届けてください。

さて、毎年日本アカデミー賞を見て思うことは、
ノミネート作品に説得力がない、
いい映画っぽい映画が評価される、
ということである。

過去5年の最優秀作品賞を振り返ると、
「ある男」
「ドライブ・マイ・カー」
「ミッドナイトスワン」
「新聞記者」
「万引き家族」
といった具合で、いい映画っぽい映画が評価されている。
もちろん、どれもいい映画だが、それぞれの年のベストワンだったかどうか。
今年の「ゴジラ-1.0」はやや異質だが、
監督賞にヴィム・ヴェンダースさんが選ばれたり、
助演男優賞に「月」の磯村勇斗さんが選ばれたり、
で、傾向は変わっていない。(お二人の受賞に異論はないにしても)

例えば、
「ちはやふる」とか、
「殺さない彼と死なない彼女」とか、
「Bの戦場」とか、
「とんかつDJアゲ太郎」とか、
「ヘルドックス」とかは選ばれてこない。

いい映画っぽい映画が悪いとは言わないが、
いわゆる娯楽作や
若手監督のほとばしる作品などにもしっかり目を向けていただきたい。
こんなことを言っても届くはずはないと思うけれど、
言わないより言った方がましかと思って言ってみる。

日本アカデミー賞の権威を上げるためには、
映画ファンが納得できる作品を選び続けることしかない。
現状でそれができているか、しっかり顧みていただきたい。

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