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日本シリーズを振り返る ~ 大方の予想通りだが、予想通り過ぎて逆にびっくり ~ [ヨモヤ]

今年の日本シリーズについて、
私は10月19日付のブログで、
「どう見てもソフトバンク有利」
と書いた。
戦力的にも、日程的にも、
普通に考えると、ソフトバンクが負ける姿が想像できなかった。
https://matoko.blog.ss-blog.jp/2019-10-19

しかし、野球は番狂わせの多いスポーツである。
実際、ペナントレースではソフトバンクは下馬評がそれほどよくなかった西武にやられている。
だから、日本シリーズでもソフトバンクが慌てるシーン、ひょっとしたらやられるシーンも、
ないではないと思っていた。
それが始まってみると、まさに予想通りの展開。
それても、一つや二つは負けるかと思っていたが、菅野も崩して4連勝。
プロ野球の総決算としては、実に味気ないシリーズになってしまった。

巨人の最大の敗因は、
誰もがそう思う通り、丸と坂本の不振にある。
二人がシーズン並みに打っていたら、まったく違った展開になっていただろう。
しかし、それを言い出したら、ソフトバンクも皆が皆、力どおり打ちまくっていたわけではない。
純粋に力負けと考えるのが妥当だろう。

交流戦に続いて日本シリーズでもセ・リーグが負け続ける展開に、
評論家の和田一浩さんは、
「戦力差が歴然としていて、日本一を決める場としてふさわしくない」
「パ・リーグ同士で戦う方がふさわしいのではないか」
とまで書かれている。
それはちょっと極端かとは思うが、4連敗では巨人も反論のしようがないだろう。
パ・リーグファンとしては留飲が下がるが、
プロ野球ファンとしては、少し心配になる。
このまま両リーグの力量差がついたままでいいのだろうか、と。

パのチームは恵まれた環境にいるわけではない。
毎年のように、リーグのトップクラスの選手がメジャーに渡り、
トップには少し差がある選手はFAでセに移る。
この状況で、かなり長い間、パの方が強いという事実に、
セはもっともっと危機感を持った方がいい。
いや、プロとして持つべきであろう。
巨人の4連敗がそのきっかけになるのなら、
ファンが感じた悔しい思いも少しは報われる。

※気になったのは、巨人の選手たちの何人かが、
引退される巨人の阿部さんを始め、内野ゴロのとき一塁に全力疾走しなかったこと。
普段セ・リーグの試合を見ないのでよくわからないが、
いつもああなのだろうか。
阿部さんの場合、なんらか故障があるのかもしれないが、それにしても美しい光景ではなかった。
ひたむきさがないチームが負けたのは、野球界のためによかったと思う。

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