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上がったり下がったり 泣いたり笑ったり 2019年しぶこ劇場 閉幕まであと2日 [ヨモヤ]

2019年もいろいろあったスポーツ界。
もちろん、最大の話題はラグビーワールドカップだろうが、
渋野日向子さんによる、「AIG全英女子オープン」での
日本人女子選手として樋口久子さん以来42年ぶりの海外メジャー制覇、
もうれしいビッグニュースだった。

渋野さんの魅力は、そのプレーぶりとキャラクターが絶妙に絡まっていること。
海外初試合でメジャータイトルを獲ってしまうという、強烈な星と実力を持ちながら、
キャラクターはなんとも親しみが持てる。
「しぶこ」というポンコツ感のあるニックネームがピッタリ。
笑顔を絶やさぬスマイルシンデレラであり、
予選落ちして泣いてしまったり、
その翌週優勝してまた泣いてしまったり。
ラウンド中にお菓子を食べる姿も実に微笑ましい。

プレーも、
ボギーの後のやり返す力、
後半の爆発力、
など、強い気持ちに支えられた魅力的なものである。

現在、女子ゴルフは最終戦を戦っている。
賞金女王を狙う、
と高らかに宣言したしぶこさんは、その言葉どおり、女王を狙える位置でこの大会を迎え、
優勝を狙える順位で2日目を終えた。

残りはあと2日。
奇跡的な一年を過ごした渋野さんによるしぶこ劇場の幕が下りる。
ゴルフファンならずとも、胸が高まる。
どんなフィナーレが用意されているのだろう。

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「アスリート・ファースト」って何? [ヨモヤ]

トランプ大統領が、「アメリカ・ファースト」を言うのはわかる。
そりゃそうだろう、と思う。
小池知事が、「都民ファースト」を言うのもわかる。
当然そうだろう、と思う。
しかし、「アスリート・ファースト」という言葉には、すとんと落ちないものがある。
もちろん、競技者は尊重されるべきだが、必ず一番に据えなければならないとは限らない。
アスリートよりも優先すべきものがあることも少なくないと思う。
アスリート・ファーストを絶対善のようにおっしゃられると、「え?」と思う。

IOCが一方的に、東京オリンピックのマラソン会場を札幌に変更した。
その理由が、「アスリート・ファースト」。
東京開催に向けて準備してきたアスリートの時間や努力を全く無視して、
アスリート・ファースト。
東京でのマラソン開催のために、何年も準備してきた人たちのあせも気持ちも全く無視して、
アスリート・ファースト。
なんだろう、これ?

さて、萩生田文部科学相が投手の連投や投げ過ぎが問題視されている高校野球について問われ、
「国際オリンピック委員会(IOC)のアスリート・ファーストの観点で言えば、甲子園での夏の大会は無理だと思う」
とおっしゃったらしい。
甲子園におけるアスリートは高校野球児であり、彼らは、夏の甲子園を夢見ている。
だから、本当にアスリートのことを考えれば、夏の甲子園をやめようという発想にはなりようがない。
しかし、
「IOCのアスリート・ファーストの観点」
となると話は違ってくる。
なにしろ、アスリートも携わっている人も無視してのアスリート・ファーストだから。
萩生田大臣は、皮肉を込めておっしゃったのかもしれない。

だって、そうじゃなければ、ちょっと変だ。
みんなが夢に見ている舞台を取り上げて、アスリート・ファーストになるわけがないのだから。

なんだか「アスリート・ファースト」という言葉を聞くたびに
「え?」
と思ってしまいそうだ。
誰のための、なんのための「アスリート・ファースト」なのだろう。

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映画評 「決算!忠臣蔵」 [映画評]

「決算!忠臣蔵」の監督は中村義洋さん。
中村さんといえば、
「ゴールデンスランバー」「フィッシュストーリー」「ポテチ」といった伊坂幸太郎作品の映画化が印象深いが、
2016年の「殿、利息でござる!」でも随分泣かしていただいた。
本作は、このところ大流行りのビジネス感覚込みの時代劇だが、
中村さんなら、面白く、感動的に仕上げるのではないかと期待した。

結果、ううむ、まあまあである。
最初から最後までまあまあ楽しめるし、
まあまあ心が動くところもあるのだが、
まあまあな感じは超えなかった。
期待値から言えば、もう一つと言えるかもしれない。

忠臣蔵だからオチはわかっているし、
ゼニカネ計算とかたき討ちのアンバランスの一点勝負だから、
どうしても深く入り込めない。
まあ、リラックスして見ればいい映画なのだが。

大石内蔵助を演じたのは堤真一さん。
コミカルなシーンもはっちゃけて演じられ、主役の役目をきっちり果たされていた。
岡村隆史さんは、物語のキーとなる役どころ。
笑わせ要素なしで、きちんとこなされていた。
大高源五を演じる濱田岳さんが、いつものとおりのいい味を出されている。
濱田さんの出るシーンは、どこも可笑しい。
荒川良々さんが、堀部安兵衛という重要な役を演じられていたのが楽しかった。
およそ安兵衛感のない荒川さんが扮することで、妙なおかしみが立ち上っていた。

「決算!忠臣蔵」は、まあまあな作品。
ところどころクスリとしながら、安心して2時間を過ごせる。
突き抜けた何かを求めていくと拍子抜けだが、まあ、そういう映画でもないのだろう。

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昔と今では次元が違うほど暑いか [ヨモヤ]

私が子供の頃、学校にエアコンはなかった。
家庭にも十分に普及していなかった時代だから、それも当然である。

このところ、学校にエアコンをつける流れが加速している。
このことに違和感を持つ人はあまりいないだろう。
何故なら、昔より今の方が暑いからである。

しかし、ちょっとだけ落ち着いて考えてみたい。
どのくらい暑くなったのか、ということについてである。

世論の大多数は、
「学校にエアコンをつけるのは当然」
となっている。
大多数が求めるのなら、それでいいのだと思う。
しかし、
「以前とは、暑さの次元が違うのだから、エアコンをつけなければ子どもたちが可哀そう」
と感じておられる方が多いようなのは、ちょっと気になる。
本当に、「次元が違う」ほど暑くなっているのだろうか?

「次元が違う」という感じ方は、人それぞれだろう。
ただ、2度や3度の差ではなく、少なくとも5度以上は違わないと次元が違うとは言わないのではないか、
と私は思う。

人々の記憶にある「昔」というのがいつのことを指すのかもはっきりしないが、
今の高齢者を基準に50年くらい前を「昔」としてみる。

東京の約50年前の7月及び8月の最高気温の平均は以下のようである。
(データは、気象庁のホームページで簡単に調べられる)
1967年:7月 30.0、8月 32.0
1968年:7月 28.0、8月 30.2
1969年:7月 28.7、8月 31.4

一方、最近の3年間は以下のとおりである。
2017年:7月 31.8、8月 30.4
2018年:7月 32.7、8月 32.5
2019年:7月 27.5、8月 32.8

多くの人が実感しているとおり、最近の方が暑い傾向にある。
しかし、「次元が違う」と言えるレベルだろうか。
暑くなっているといっても2度程度である。
念のために言うと、東京はヒートアイランドの影響で、他の地域より気温の上昇が大きいとされているから、
他の地域はもっと差が小さい可能性がある。

誤解のないように付け加えると、気温が2度変わるというのは大変なことである。
いろいろなところに影響が出る。
そのため、環境、という観点で見ればこの気温差は小さくない。
しかし、一個人として見た場合、
30度なら我慢できるが32度なら生死にかかわる、
ということはないだろう。
子どもたちが昔とは次元の違う暑さに見舞われている、
というのも、ちょっと言い過ぎではないだろうか。
記憶に基づくものではなく、数字の比較で感じることである。

どうも、変わったのは気候ではなく、
日本人の方である気もする。

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パからパへ 今のFAの流れ [ヨモヤ]

プロ野球で、フリーエージェント(FA)と言えば、なんといっても巨人である。
これまで、
落合、清原、広沢、工藤、小笠原、村田、杉内、丸といった錚々たる面々を獲得してきた。
成功してきたかと言うと何とも言えないが、
他に獲られるよりはまし、との発想なのか、とにかくなんでも手を出してくる。
若手が育たなくなる、
チームの色が無くなる、
などいろいろ言われるが、とどまる気配はない。

2019年のFA市場でも、巨人は活発に動いた。
楽天の美馬、ロッテの鈴木の両取りを狙ったのである。
特に美馬の交渉には、原監督がサプライズ出馬するほどの力の入れ方であった。
両選手とも、資金力で優位に立つソフトバンクが参加していなかったため、
巨人に傾くのではないかと予想した人も少なくないと思う。
しかし、結果は、両選手ともパのチームを選んだ。
パからパへの移籍となったのである。

かつてパの選手は、
「もっと大勢のお客さんの前で投げたい」
「テレビ中継などでもっと注目されたい」
といった希望を持つ選手が多かったのだが、今はそうしたことを考える選手は少数派なのかもしれない。
セとかパとかではなく、
より自分を正しく評価してくれるチーム、
より自分が成長できるチーム、
より自分の野球人生を充実させられるチーム、
を冷静に選んでいるようだ。

2020年のオフには、
ヤクルトの山田をはじめ、日ハムの西川、ソフトバンクの森らがFAになる見込みである。
個人的にはFA制度は好きになれないが、いまさらそんなことを言っても始まらない。
選手はもちろん、ファンも喜ぶような落ち着き先になることを願いたい。

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消費増税でも物価が上がらない [診断士的経済アプローチ]

世の中で、物価が上がってほしいと願っている人はほとんどいないだろう。
むしろ下がってくれと念じているはずだ。
しかし、経済的には緩やかに物価が上昇してくれた方が、八方丸く収まる。
そのため、政府・日銀は物価の安定目標として2%の物価上昇を掲げている。
たかが2%と思うが、なかなかここに届かない。

総務省が発表した10月の全国の消費者物価指数は、
変動の大きい生鮮食品を除く総合で、前年同月に比べて0.4%上がった。
しかし、伸び幅は消費税率引き上げの影響を差し引くと0.2%。
これは、2017年3月以来2年7カ月ぶりの低水準であるという。

もちろん、増税に加えて物価まで上がれば、家計にはダブルパンチになる。
だから、物価が上がらなくてよかったではないか、という意見もあるだろう。
生活実感としてはよくわかるが、物価が上がらないのは経済全体に力を欠いているからと思えば、
あまり喜べる話ではない。

経済全体に勢いがあれば、消費増税のタイミングはそれにつれて物価が上がってもおかしくないところである。
それが上がらないとなると、先行きはさらに厳しくとらえておいた方がいいのかもしれない。

いつまで経っても上がらない物価を見て、
日銀の政策に疑問を呈する人も多い。
しかし、日銀が緩和姿勢を続けていなければ、
円高が進み、さらなるデフレ傾向になっていた可能性も否定できたい。

私は、アベノミクス下での日銀の対応は概ね間違っていないと考えるが、
一方で、ターゲットとしている物価水準に達していないのも、また事実である。
副作用が心配される劇薬を使っておいて、その効果もないとあっては、
そんな政策すぐにやめてしまえとなりそうだが、
効果が出るまでやり続けることに意味があるという考え方もある。

消費増税で景気が腰折れすれば、
財政出動とともに、再び金融政策にも期待が集まる。
日銀は、
「まだまだ手はある」
と言うスタンスだが、手はあってもそれが功を奏するかどうか、未知数というより厳しそうである。

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日経1面 全国の自治体で根拠の薄いがん検診が行われていると指摘 [お役所内診断士]

個人的な話だが、私は医者に行くのが嫌いである。
だから、風邪とかいったレベルで医者に行くことはないし、
検診も決められたもの以外は受けようと思わない。
そんな私も、検診というものは、やればやっただけいいのだろうな、と思っていた。
なんと言っても、早期発見は重篤化を防いでくれるだろうから。

しかし、必ずしもそうでもないらしい。
11月23日付の日本経済新聞の一面は、「漂流する社会保障」という特集の一環で、
自治体が意味の薄いがん検診を行っていることへの警鐘を鳴らしている。
死亡率を下げるメリットが証明されていない方法を実施している市区町村が9割にも上り、
過剰診療や過剰治療を招いているのではないか、というのである。
エックス線検査による放射線被曝でがん発症リスクが高まる可能性さえあるという。

検診については、市民からの要望も強いだろう。
周りの自治体が始めれば、追随せざるを得ないということもありそうだ。
あれもこれもとメニューが増えていきそうだ。
しかし、意味がない検診にお金をかけても仕方がない。
自治体は、しっかり効果を見定めて実施していく必要があるだろう。
やらないよりはやった方がまし、とも言えないようだから。

なんでも、北欧やイギリスでは根拠のある検査の受診率向上に注力し、成果を上げているらしい。
科学的な根拠がある検診だけに絞るのが、国際的な流れらしいのだ。

検診の種類が多ければ多いほど、
市民からの要望に応えれば応えるほど、
いい保健行政を展開しているように思いがちである。
しかし、そうではないことを日経の記事は主張している。
日経が100%正しいとは限らないが、行政が科学的であるべきなのは確かである。
検証してみる価値はありそうだ。

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多くの人に「殺さない彼と死なない彼女」を観てもらいたい ~思い出し感動が止まらない~ [映画評]

11月21日付のこのブログに、「殺さない彼と死なない彼女」のことを書いた。
https://matoko.blog.ss-blog.jp/2019-11-21

ほぼ毎週、複数本の映画を観ていることもあり、
すっと忘れてしまう映画がほとんどである。
一度ブログに書いたらそれきり思い出すこともなく。
少しでも早く忘れたくなる映画さえある。
しかし、「殺さない彼と死なない彼女」は、時が経つにつれ、さらに愛おしさが増してくる。
映画評サイトにアクセスして、いろんな人の評を読みたくなる。
誉め言葉を読んで、ほくそ笑みたくなる。
予告編を繰り返し見てしまう。

6人の主要キャストは、みな素晴らしかった。
「任侠学園」で観た桜井日向子さんは「あれ?」という感じだったが(映画は面白かったものの)、
今作ですっかり見直した。
ラストシーンの美しさが目に焼き付いている。
映画を引っ張った間宮祥太朗さんも素晴らしかった。
演じようによっては陳腐になってしまう役柄をしっかり成立させていた。
恒松祐里さん演じる地味子と堀田真由さん演じるきゃぴ子のもたれあいは、
ありがちな関係性だけに、説得力を持たせるのがより難しかったと思う。
堀田さんの振り切った演技と恒松さんの抑えた芝居があやうい均衡を保たせた。

個人的にツボだったのが、
ゆうたろうさんと、箭内夢菜さん演じる彼を好きでしょうがない女の子の絡み。
舞台のようなセリフ回しで、うまくやらないと浮いてしまうところ。
これを楽しく見せるのが二人の演技であり、監督さんの演出の妙なのであろう。

桜井さん演じる女の子の背景が描かれていないのが残念と言えば残念なのだが、
それが瑕になるには至らない。
面白く、
楽しく、
切なく、
幸せになる。

この映画を劇場で観た多くの人が、
「この映画が、今年の一本だ」
と思ったのではないか。
未見の皆さんにもぜひ体感していただきたい。

「未来の話をしよう」
と映画の登場人物が言う。
うん、
未来の話をしよう。

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上沼さんのM-1審査員継続を歓迎 [ヨモヤ]

暮れの大一番、M-1グランプリが近づいてきた。
楽しみにしている人は多いと思うが、私もその一人。
競馬で言えばダービーのようなもので、この日を一年の区切り、
正月のように思っている。

誰が勝ち残っているといった話題がちらほら出てくる時期になったが、
先日は上沼恵美子さんが決勝戦の審査員を続けることが記事になっていた。

なぜこんなことが大きく取り上げられるかというと、去年の大会後、ひと騒動があったから。
とろサーモンの久保田さんとスーパーマラドーナの武智さんが、
酔った勢いもあってか、SNSで審査員を務めた上沼を悪しざまに言い、
二人は大バッシングを受けた。
なんでも笑い飛ばしていこう、というお笑いの世界で、
実に嫌な後味が残った。

それだけに、上沼さんが残ってくれてよかった。
二人もちょっとだけ救われる。
罪は消えないが。

そもそも、上沼さんの採点は決しておかしくない。
ちょっと好みがあるようには思えるが、
人間だもの、それはあって当然。
面白い面白くないの基準はずれていない。
M-1グランプリの審査員別の採点一覧を書いたサイトがあるが、それを見ても、
上沼さんが高く評価したコンビがそのまま最終決戦に進んでいる。

さらに、トークの面白さもピカイチ。
点数が低く、明らかに最終決戦に進めないコンビも、上沼さんにくさされることで、
なんとか爪痕を残すことが出来たりする。

M-1の日に、風邪でもひいていたら、一年が台無しになる。
今から体調を整えておこう。

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映画評 「殺さない彼と死なない彼女」  ~ 来た! 是非、多くの人に見ていただきたい掘り出し物 ~ [映画評]

この映画、予告編がつまらなかった。
自殺しようとする桜井日向子さんを、オラオラ系の間宮祥太朗さんが引き留めるシーンが中心。
「ハイハイ、その後二人は恋に落ちるんですね、ごちそうさま」
と思い込み、観るつもりはなかった。
しかし、日経の映画評が好意的で観た人の評価も上々。
では、だまされたと思って。

結果、観てよかった。
本当によかった。
予告編と全く違い、登場人物が複雑に絡み合っている。
そして、みんなが輝いていた。

間宮祥太朗さんと桜井日奈子さんの不思議な関わりのほか、
恒松祐里さん演じる地味子と堀田真由さん演じるきゃぴ子による女の子の友情、
ゆうたろうさん演じる地味子の弟と、箭内夢菜さん演じる彼を好きでしょうがない女の子の奇妙なやり取り。
これらが別々に進んでいく。
それぞれのエピソードが、可笑しく、楽しく、切なく、胸に痛い。

テーマの一つが、「好き」である。
「愛してる」ではなく、「好き」。
好きってなんだったっけ、
好きって楽しかったっけ、苦しかったっけ、
好きって幸せだったっけ、
などなど、今さら思いを馳せる。

桜井日向子さんは「ブス」「ブス」言われる役まわり。
「岡山の奇跡」と謳われた桜井さんだが、地味なメイクと暗く素っ頓狂なふるまい、
さらに出演している美少女たちによって、本当にブスに見えて来る。(失礼。しかし、誉め言葉)
間宮祥太朗さんははまり役。
難しい役を説得力をもってこなされた。
恒松祐里さんは、地味子を演じるには可愛すぎるのが玉に瑕。
自分を世界で一番かわいいと思う女の子を演じる堀田真由さんは実際に可愛い。
ゆうたろうさんと箭内夢菜さんのやり取りは演劇的。
なんとも言えない味があり、いつまでも見ていたくなる。

2019年の最優秀脚本賞を差し上げたい素晴らしいシナリオを書いたのは、
監督もされている小林啓一さん。
この作品まで全く知らなかったが、凄い映画を撮られた。
いろいろな伏線が最後にガーッと回収され、
タイトルに込められた意味も伝わってくるのだが、
それらが単なる快感としてではなく、しみじみ心に降りてくる。
いやはや、素晴らしい。

「殺さない彼と死なない彼女」は、2019年の掘り出し物。
是非とも多くの人に観ていただきたい。
そして、泣いて笑って、驚いてほしい。
観た人は、是非広めてほしい。
この映画、好きだ。

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