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多くの人に「殺さない彼と死なない彼女」を観てもらいたい ~思い出し感動が止まらない~ [映画評]

11月21日付のこのブログに、「殺さない彼と死なない彼女」のことを書いた。
https://matoko.blog.ss-blog.jp/2019-11-21

ほぼ毎週、複数本の映画を観ていることもあり、
すっと忘れてしまう映画がほとんどである。
一度ブログに書いたらそれきり思い出すこともなく。
少しでも早く忘れたくなる映画さえある。
しかし、「殺さない彼と死なない彼女」は、時が経つにつれ、さらに愛おしさが増してくる。
映画評サイトにアクセスして、いろんな人の評を読みたくなる。
誉め言葉を読んで、ほくそ笑みたくなる。
予告編を繰り返し見てしまう。

6人の主要キャストは、みな素晴らしかった。
「任侠学園」で観た桜井日向子さんは「あれ?」という感じだったが(映画は面白かったものの)、
今作ですっかり見直した。
ラストシーンの美しさが目に焼き付いている。
映画を引っ張った間宮祥太朗さんも素晴らしかった。
演じようによっては陳腐になってしまう役柄をしっかり成立させていた。
恒松祐里さん演じる地味子と堀田真由さん演じるきゃぴ子のもたれあいは、
ありがちな関係性だけに、説得力を持たせるのがより難しかったと思う。
堀田さんの振り切った演技と恒松さんの抑えた芝居があやうい均衡を保たせた。

個人的にツボだったのが、
ゆうたろうさんと、箭内夢菜さん演じる彼を好きでしょうがない女の子の絡み。
舞台のようなセリフ回しで、うまくやらないと浮いてしまうところ。
これを楽しく見せるのが二人の演技であり、監督さんの演出の妙なのであろう。

桜井さん演じる女の子の背景が描かれていないのが残念と言えば残念なのだが、
それが瑕になるには至らない。
面白く、
楽しく、
切なく、
幸せになる。

この映画を劇場で観た多くの人が、
「この映画が、今年の一本だ」
と思ったのではないか。
未見の皆さんにもぜひ体感していただきたい。

「未来の話をしよう」
と映画の登場人物が言う。
うん、
未来の話をしよう。

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