SSブログ

「光栄」でいいのだろうか ~岡本真夜さんは怒るべきでは?~ [経済を眺める楽しみ]

上海万博PRソングの盗作疑惑に関する対応に、なんとなく腑に落ちないものを感じているのは私だけだろうか。

上海万博のPRソング「2010年はあなたを待っている」が、岡本真夜さんのヒット曲「そのままの君でいて」に酷似していると指摘された件で、万博事務局は岡本さん側に同曲の楽曲使用の申請を行い、岡本さんもそれを快諾したというのが顛末である。
万博事務局からは、
「お騒がせしてもうしわけございません」も
「岡本さんには、心の底からお詫びしたい」も
「チェック体制が不十分であったことを反省し、今後このようなことが決して起こらないように云々」
もない。
日本なら、国辱ものの行為として、作曲者はもちろん、事務局も袋叩きだろう。

さて、さらに不思議なのは岡本さんの対応である。
曲を勝手に使われて公の謝罪もなしとあっては、頭にきて当然である。しかし、発されたメッセージは下記のとおりである。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
このたび上海万博実行委員会さんより「上海万国博覧会公式PRソング」に「そのままの君でいて」の楽曲使用の依頼をいただきました。
世界中が注目するイベントである上海万博に協力させて頂ける企画を頂き、とても素敵なお話しで光栄です。
今後も、一音楽家として頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。
岡本真夜
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

自分の曲が国際的なイベントのテーマソングとなることは、いろいろな意味でいいことだ。そこはわかる。
しかし、著作権を無視し、勝手に使われたあげく、「素敵なお話で光栄」はいかがなものだろう。
法律以前に、人として守るべきルールを破っていた団体からの申し出が光栄なのだろうか。

万博開幕目前の時期でもあり、使用を許諾することじたいは、正しい選択であったと思う。
ただ、岡本さんは、やはり怒るべきだろう。
ばれたら使用許可を願い出る、というやり方が許されていいはずはない。
あまりにも物分りが良すぎる対応には、
「裏でなにかあったのでは?」
「本質的なことを理解されていないのでは?」
といった疑問が残る。
筋は通さないと。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0