中日の和田 オリックスの谷が引退へ イチローはどうなる

プロ野球のシーズンも終盤。
そろそろ選手の去就についての話題が増えてきた。
８月には、メジャーでも大活躍した楽天の斎藤が引退を表明した。
そしてここに来て、中日の和田、オリックスの谷という名選手の引退が報じられている。
そこで、気になるのは、マーリンズのイチローである。

メジャー最年長野手としてシーズンを迎えたイチローは、ここまで過去最悪の成績に甘んじている。
守備や走塁での貢献が報じられることが多いが、外野手で、
打率 .242
ホームラン　１本
打点　２０
という数字は、あまりにもさびしいと言わざるを得ない。
ここまで、「引退」という報道は目にしたことがないが、この成績で来季の契約が獲られるのだろうか。

もちろん、イチローには、あと７０本ほどで到達するメジャー通算３０００本安打という大目標がある。
ピート・ローズ氏の持つメジャー通算４２５６安打も目前である。
ファンとしては、なんとか達成してもらいたい。
しかし、その一方で、記録に拘泥するイチローを見るのも悲しい気がする。
打率が.250に届かず、ホームランも全く期待できない４０歳を超えた外野手は、どれだけ守備がうまかろうと、普通なら試合に出られはしない。
個人の記録のために、チームに迷惑をかけながらプレーするイチローを見るのは心が痛む。

まだシーズンは終わっていないから、完全に遅きに失しているはいるもののこれから調子を戻して打ち始め、来年は完全復活、なんてこともないとは限らない。
節制に節制を重ねているイチローの肉体に限界はないと思いたい。
ただ、それは奇跡のようなものである。
どんな名選手にもやってくる「そのとき」がイチローにもやって来ているのかも知れない。
そう思いたくはないが、現実は現実である。
受け入れる準備をしておくべきなのだろう。