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真珠湾と原爆はまったく違う [ヨモヤ]

安倍首相が、年末に米ハワイを訪れ、真珠湾攻撃の犠牲者を慰霊すると表明された。
現地にて、オバマ大統領と最後の首脳会談も行われるようだ。
今年の5月、オバマ大統領が、現職のアメリカ大統領としてはじめて原爆を投下した広島を訪問されたが、今回の安倍首相による真珠湾慰霊には、オバマ大統領の訪問への返礼的な意味合いもあるのだろう。

この発表については、概ね好意的に受け取られているようだ。
マスコミに評価されているほか、与党野党を問わず賛成の声が上がっている。

確かに、
不戦の誓いを表明し、
日米関係の強固さを内外に訴え、
戦後に一つのピリオドを打つ、
など、今回の慰霊にはいろいろな意味があると思う。
しかし、あえて言えば、真珠湾と原爆はまったく違うものである。

真珠湾攻撃は、宣戦布告の経緯に瑕疵があったとは言え、軍事施設を標的とした通常の戦闘行為である。
戦争は悪いもの、と括られてしまえばそれまでだが、軍隊同士が戦う戦闘として、ある種ルールの枠内で行われている。
一方の原爆は、一般市民を標的にした、無差別残虐非人道的な殺戮行為である。
しかも、やむにやまれず行ったというより、実験的、牽制的意味で行われたという点でも、人類史上に残る汚点である。

安倍首相が真珠湾に行かれ、日米の同盟関係がさらに深まり、平和と安定につながるのなら、素晴らしいことである。
しかし、真珠湾と原爆はまったく意味合いが違う。
よその国の方々はともかく、日本人は、決してそのことを忘れてはいけないと思う。

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