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映画評 「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」 [映画評]

タイ映画史上の最高のヒット。
各国で大絶賛。
などとあおられ、日本でも口コミで動員を伸ばしている本作。
私が観た映画館も満席で、一番前の一番端の席になんとか潜り込めた。

これだけの評判作だから、当然面白いものと思っていたのだが、アレ?
全くつまらないということはないにしても、ピンと来るものがない。
登場人物の造形は中途半端だし、
行動はいちいち意味不明。
これでは、全く感情移入できない。
スカッともせず、考えさせられるほどの深さもなく。

映画サイトの紹介を引用すると、ストーリーは、
『高校生たちによるカンニングを描いたクライムドラマ。
天才的な頭脳を持つヒロインがテストで友人を救ったことをきっかけに、入試でトリックを仕掛けようとするさまを描き出す。』
といった感じ。
設定は面白そうなんだから、もうちょっとなんとかならなかったのか。
カンニングのトリックも、「はにゃ?」という感じ。

ハラハラドキドキするシーンもなくはないのだが、気持ちが登場人物に移っていないから、ツッコミどころを探してしまう。
そうやって見ると、陳腐なだけに映る。

タイの格差問題などが垣間見える社会派的な要素もなくはないが、それにしたってもうちょっと人物の描き方をしっかりしてくれないと。
私にはまったくはまらなかった。

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